February 23, 2009

U.C.HARD GRAPH / 1ヶ月を超えたけどとにかく61式戦車を作る(最終回)

090223
1ヶ月ちょっとあいてしまいましたが
天気の良い日につや消しスプレーを吹き
MG3+1のメカ部分の塗装の際に車載機銃のメタリックをセットで塗装し
なんとか完成に至りました。

前回はマーキング、車載装備品あたりまでお伝えしたのですが
つや消しのスプレーはクレオスのスーパークリアーつや消し[B514]を使用し
完全に乾燥した後に足回りを中心にかなり薄めたタン[C44]を
エアブラシで軽く吹き付け、走行時に巻き上げた砂埃が
うっすらと付着した状態を表現しています。

そんなこんなで結局、開始から4ヶ月を経て完成に至りました。

完成品画像は本館ギャラリーの方にUPしてありますので
併せてご覧いただければ・・・と思う次第であります。

公国国防工廠 "1/35 M6A5 MAIN BATTLE TANK"

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December 16, 2008

U.C.HARD GRAPH / 1ヶ月を超えたけどとにかく61式戦車を作る(20)

■ マーキングを施す

塗装関連の作業がほぼ終了したところでマーキングを施す。
実際のキットには水転写デカールが付属するのだが、
残念ながらオイラの手元には未着であるため
最近行っているエーワンの"転写シール"を用いてマークを自作し転写する。

Hg079 転写シールには
透明地と白地の2種があるのだが
白地の場合発色は良くなるが
縁をきれいにカットする必要がある。
透明地の場合は隠蔽力の弱さがある。

以前アーマーモデリング誌で
白地のシールに車体色とマーキングを
印刷し転写するという方法を
行っていたが、小さなマークの場合
有効な方法だと思う。
Hg080 今回は比較的大きめの
マーキングを施すということで
透明地に印刷を行い
説明書の手順に従い作成した。
余分なフィルムが目立たないように
極力マークの近くで切り出す。
任意の場所にシールの位置決めをし
水を含ませた綿棒で
裏面からシール全体に水を含ませる。
その後、台紙をずらすように
取り去ればマークが転写される。
Hg081 インクジェット対応ということで
白が出力できないという難点はあるが
濃い色の場合はきれいに転写が行える。
連邦マークの黄色は透けた感じがあるが
気になる場合は重ね貼りするという手もある。
ただ、重ねる時の位置決めが難しく
多少でもずれると版ズレをおこしたような
気持ち悪さが残るので、十分注意が必要。
水分が乾燥しきった後に
トップコートで表面を保護してやれば
普通に模型に使用できる。

で、貼り込みが終わったところでコートを行い
その後にエアブラシで軽く汚しを行うのだが、残念ながら只今雨模様。
万全を期して缶スプレー作業は今日は行わない。
雨の日にスーパークリアを吹いて真っ白にした経験があるもんで・・・。

Hg082
その間何もしないというのも何なので、砲塔後部のバスケットに装備品を積み込む。
今回使用しているのはタミヤのMM-266 "アメリカ現用車輌 装備品セット"と
U.C.HARD GRAPHの"地球連邦軍 対MS特技兵"セット。

塗装して仕上げた装備品を隙間がなるべく生じないようにバスケット内に積む。
搭乗戦車兵の装備だけではなく随伴する特技兵の装備も一緒に搭載している・・・
というイメージで、砲塔右側には弾薬箱やバッグなどを積み込む。

砲塔左側には分解した"リジーナ"を載せようと思っているので
バスケット底部にティッシュペーパーで自作したシートをクッション代わりに敷いておく。
ティッシュのシートはこの後に塗装して仕上げる。

ティッシュを使ったシートの工作は、任意の大きさ、形に切り出したティッシュを
載せる位置に置いた後、水で溶いた木工用ボンドを筆につけ、
形を整えるような要領で湿らせていき、ある程度形が整ったところで放置、乾燥させる。

Hg083
マーキングと一部車載装備品を載せた状態がこんな感じ。
晴れたらスーパークリアの吹き付けを行いたい。
ということで、関係各位様は"てるてるぼーず"のご用意をヨロシク。

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December 12, 2008

U.C.HARD GRAPH / 1ヶ月を超えたけどとにかく61式戦車を作る(19)

■ 履帯の塗装 その2

メカデザイナーの山根さんがリデインされた今回の61式戦車、
履帯に関しての設定画をよく見てみると・・・
Hg072
ゴムブロックは表側の路面設置面にはあるけれども内側には無いらしい。
見た目的には広い範囲の部分はゴム? とも思ったのですが
とりあえずは設定に従い塗装を継続する。

Hg073 金属の部分には
金属色でドライブラシを行う。
今回使用した塗料は
タミヤ・エナメルの
メタリックグレイ[XF-56]に
ハルレッド[XF-9]をほぼ1:1で
混色したカラーを使用した。
左画像の履帯の端の部分が
少し明るくなっているが
この部分が上記塗料を使い
ドライブラシを施した部分。
Hg074 履帯全面にドライブラシをかける。
左画像で4本履帯が並んでいるが
真ん中の2本がドライブラシを
施した表と裏の状態で
上と下がドライブラシを行っていないもの。

後の手間はあるが
まずは材質を考えず
履帯全体に金属色の粒子を乗せる。


Hg075 履帯表面に付着した塗料が
完全に乾いた後に、表面の
ゴムブロックの部分の塗料を
薄め液をしみ込ませた綿棒で
軽く拭き取っていく。
金属色の粒子が多く残ると
ゴムっぽくなくなるが
おおまかに拭き取る感じで
丁寧に拭っていこう。


Hg076 ゴムブロック部分の塗料が落ちたら
フラットホワイト[XF-2]を使い
ドライブラシを軽くかける。
この時には細めの平筆で
金属色の部分にかからないよう
軽く擦り、軽く擦りを繰り返し
ゴムブロックのエッジの部分が
目立つくらいになるまで
ドライブラシする。
左画像上がゴムブロック部分に
ドライブラシを行ったもの。
Hg077 ホイールと接する裏側は
最初に行ったドライブラシを
そのままに、転輪と接する部分に
クロームシルバー[X-11]で
スプロケットの歯が入る溝を中心に
ドライブラシしていく。
ロードホイールが鋼製であれば
接触面は磨耗してピカピカになるが
今回はゴム履き転輪として仕上げたので
うっすらと擦れて光っている・・・
程度に仕上げてある。

塗料が完全に乾いた段階でキットに付属するシャフトで2本の履帯をつなぎ
既に転輪を差し込んである車体に履かせる。
Hg078
履帯が備わるだけでなんとなく完成した気分になってしまうが
この後、車外装備等を取り付けていくことになる。

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December 11, 2008

U.C.HARD GRAPH / 1ヶ月を超えたけどとにかく61式戦車を作る(18)

■ 履帯を塗装する

車体の製作がある程度進んだところでそろそろ履帯にも手を付ける。
キットには片側2分割した軟質樹脂製履帯が2組セットされるのだが
これは履帯長が長いと金型的に不具合が生じることもあり
2枚をつなげて片側1本にしてもらうというものだったりする。

今回の山根デザインでは履帯1ピースあたり金属のベースにゴムブロックが付けられた
いわゆる現用戦車によく見られるタイプの履帯として描かれている。

Hg068
上画像は5月の静岡ホビーショーで撮影した陸自89式装甲戦闘車の足回りの写真なのだが
仕上げを行う際の指針として格好のサンプルではある。

Hg069 とりあえず履帯全面にウォッシングの要領で
レッドブラウンを薄めたものを
ムラなど気にせず筆で塗りつける。
作業を行う際には汚れてもいいような
下敷きの上で行うと良い。
今回はダンボールの切れ端を用いているが
パッケージを使ってもらってもいいし
古新聞、古雑誌でももちろん構わない。



Hg070 反乾きになったところで
柔らかい布に薄め液をしみ込ませ
履帯表面の塗膜を落としていく。
溝に入り込んだ塗料が残る程度に
あくまでも軽くふき取っていく。
拭き取る際には履帯の方向に
沿うように拭き取るとよろしい。




Hg071 全体に拭き取りが終わると
左画像のような状態になる。
この後作業的には
金属部分とゴムブロック部分が
違った質感に見えるように
ドライブラシをかけていくのだが
ゴムブロック部分がどの部分(範囲)
なのか確認したいので
本日はウォッシングを行ったところまで
ということで一旦休憩でござる。

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December 05, 2008

U.C.HARD GRAPH / 1ヶ月を超えたけどとにかく61式戦車を作る(17)

■ 塗装の剥がれ(チッピング)

基本塗装~ウォッシング~ドライブラシが終了した段階で
一通りの車体色の塗装は終了。
これから仕上げの段階に移行する。
博物館に安置されているお飾りの車両であれば必要はないが
活きた戦車であればそれなりの仕上げは行いたい。

人が乗り降りする事を考えると
手で触れる頻度の高いところや軍靴で踏みつけるところは塗装が剥げるはず。
被弾したり何かにぶつかればやはり塗装は剥げるはず。

不幸にして車をガードレールや電柱で擦った経験のある人なら
車体に付く擦り傷に頭を抱えたこともあるかもしれないが
そういう傷を模型でも表現していこう…というのが今回の趣旨。

Hg065
硬いものが当たったりすることで剥げた塗装を表現するのであれば
車体色の塗膜をデザインナイフで削るように傷を付けていくと良い。
大きさや形が均一になるとかなり嘘くさいので、まばらな感じで削っていく。

この時、最初に塗装しておいた金属色が見える程度に軽く削るというのがポイント。

Hg066
擦れて塗膜が磨耗したような表現は
該当部位に1000~1500番くらいのサンドペーパーで軽く擦ってやると良い。
これも塗膜がうっすらと削れて下地の金属色が見える程度に
"軽く擦り"を繰り返して適度な状態になるまで根気よく作業する。

Hg067
転輪などは走行中に小石を跳ね上げたり、履帯そのものとの摩擦があるため
最も傷の付きやすいところなので、塗料の剥がれは必須であろう。

起動輪の歯の部分はサンドペーパーで車体色を削り
ロードホイールの金属部分はデザインナイフで傷つけていく。

どういう状態で塗装の剥がれが生じるのか???
という点を意識して、スケール感を失わないように作業を行うことが肝要ではある。

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U.C.HARD GRAPH / 1ヶ月を超えたけどとにかく61式戦車を作る(16)

■ ドライブラシ

Hg061 ウォッシングを終えた
パーツの彫刻部分に
更にメリハリをつけるために
ドライブラシを行う。

やり方は人によって各様だが
カワグチ的には車体色に近い色を
2~3段階の明度差の
エナメル系塗料で用意する。




Hg062 毛足の長い平筆に塗料をつけ
一度柔らかい布で拭き取った後に
筆先に残った塗料を
パーツのエッジを中心に擦り付ける。

今回はデッキタン[FX-55]でパーツ全体に
軽くドライブラシを行い、
乾燥後にフラットホワイト[FX-2]を
エッジのところにのみ
ドライブラシしていく。



Hg063 左画像は上から
ドライブラシを行う前
デッキタンでドライブラシしたもの
更にフラットホワイトで
ドライブラシしたものということで
比較してもらうと微妙な違いが
お判りいただけるのではなかろうか。

Hg064
とりあえず砲塔全体に2段階のドライブラシをかけて
仕上げたものが上画像ということになる。
もちろん車体他、他の部位に関しても同様にドライブラシをかけていく。

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U.C.HARD GRAPH / 1ヶ月を超えたけどとにかく61式戦車を作る(15)

■ 転輪の塗装

Hg058 車体同様に転輪も車体色で塗装する。

3段階のサンディブラウンで塗装した後に
先に塗装したラバー部分にマスキングしていた
マスキングゾル改とマスキングテープを
丁寧に剥がしていく。
Hg059 マスクの境目の部分をゾルで、
全体をテープでマスキング
していたので、
剥がすと左画像のように
テープと一緒にゾルの部分も
剥がれてくる。

細部にゾルが残っていないことを
確かめ、次の段階に移行する。
ゾルの剥がし残しを防ぐために
マスキングテープを任意の長さ
に切り出したもので

パーツ表面を軽く叩くようにすると残ったゾルもテープにくっついてくる。

Hg060
基本塗装が終了した段階でウォッシングを行う。
使用したのはタミヤのレッドブラウン[FX-62]。

塗料皿に塗料をとり、薄め液で溶く。
今回は100円ショップのライター用オイルを使用しているが
純正のライターオイルでは塗料の分離が生じるようで
その辺はいきなり本番に挑まず、試験をした後に行った方がよろしい。

薄め液ではなくオイルを使ったのは気化が早く
溶剤成分がパーツに浸透する量を軽減する目的からで
塗装によるパーツの破損の原因の多くはその辺に起因する例が多い。

半乾きの状態になったところで
オイルを含ませた柔らかい布で軽く全体を拭き取り
同じくオイルを含ませた綿棒で細部の塗料を拭き取っていく。

ウォッシングを行うことで得られる効果は
塗装色の塗膜に染みこんだレッドブラウンによる色調の変化と
彫刻部分にスミ入れを行ったように残る塗料による立体感の強調というところか。
Hg60b

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U.C.HARD GRAPH / 1ヶ月を超えたけどとにかく61式戦車を作る(14)

■ 車体色の塗装

暫く中断してましたがモデラーズフリマに間に合わなかったということで
やや凹みながらも完成を目指す次第。

Hg056
下地の塗装までが終了した段階で、車体色の塗装を継続します。
今回使用するのはクレオスのサンディブラウン[C19](以後SB)。
コレを基本にマホガニー[C42]を加えた濃いサンディブラウンと
つや消しホワイト[C62]を加えた明るいサンディブラウンを作る。
最初に濃いSBで全体を塗装し、その上に基本色、更に明るいSBを
ハイライトを作っていくような感じでエアブラシで吹き付けていく。

画像では明暗が判りにくいかもしれないが
基本的な車体構成パーツは全て組んだ状態で彩色を行う。
Hg057
フェンダー上の雑具箱等を取り外すと濃いSBと明るいSBの差がお判りいただけよう。

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November 25, 2008

モデラーズフリマ 東京

081125_2
昨日浜松町の都立産業貿易センター(通称:都産貿)でモデラーズフリマが開催された。
この1ヶ月作り続けていたU.C.HARD GRAPHの61式戦車はどうなったのか・・・と言うと
実は大変お恥ずかしい話ではあるが、完成しなかった。

結局昨日は製作中のモノを持ち込み会場で作業を継続するという形になり
何人かのお客様からは
「間に合いませんでしたか・・・」
「継続して完成までブログで続けてください」
というようなお声掛けをいただいた。

只今製作中カテゴリーに分類される記事対象は未完成で終わるという
我ながら嫌なジンクスがあるのだが
ここでフェードアウトしてしまうとジンクスの上塗りになってしまうので
完成までは今しばらくお付き合いいただけると幸いではありまする。

ちなみに商品は1月23日、メーカー希望小売価格は9450円(税込み)で発売される。

せっかくなので省略しようと思ってたところにも色気を出させていただきたい
などと思ったり・・・。

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November 21, 2008

U.C.HARD GRAPH / 1ヶ月で61式戦車を作ってみる(13)

■ 下地塗装を続ける

金属色で塗装した車体部に続き、整形と一部パーツの接着が終了した砲塔を塗装する。
Hg053
車体とは材質が少々異なります的な気分で
車体で黒鉄色を使用したのに対し砲塔はシルバーで塗装し下地色とした。
クレオスのシルバー[J8]だけでは少々軽い印象もあったので
その上から軽くシャンパンゴールドマイカ[J168]を吹き付け
気持ちだけはチタン風な感じにしてある。

もっとも更に上から車体色で塗り潰すのであまり効果は期待出来ないが
一応気持ちということで…

Hg054
車体、転輪、砲塔といった基本パーツすべてを金属色で塗装した後
車体色の下地色を塗装する。

既出ではあるが、今回車体色をサンド系カラーで仕上げるつもりなので
影色としてクレオスのマホガニー[C42]を全体に吹き付ける。
これもあくまでも下地色なので多少のムラなどはあんまり気にせず
全体をくまなく塗装する。

Hg055
この後、24日のフリマ当日に向け土日を使って仕上げていく訳だが
とりあえずこの状態でも眺めているとちょぴっと嬉しい。

マホガニーの代わりに素直にプライマー色を使用した方が良かったかなぁ???
などという気もしないではない。

ちなみにバックに写っているPCのディスプレイ上の数字やマークは
マーキング用に自作中の画像だったりする。
いつものように転写シール@エーワンを使い、最後に貼り込む予定。

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