ガンダムビルドファイターズのリアル
HG 1/144 WGフェニーチェをどんな感じで仕上げようかなぁ…
トリコローレの機体、イタリアの伊達男、ナンパの道具にガンプラを使うヤツ、
というようなキーワードを並べながらイメージしたのはピカピカに磨き上げた機体。
F1マシーンのような雰囲気だろうか…
色合い的には80年代末のベネトンのような感じ?
スポンサーロゴみたいなのは入ってるんかなぁ?
というような妄想を広げながら完成形のイメージを固めていく。
オフセットされた翼はちょっと伸ばして主張を強くしようか…
ビームマントはキット付属の成型品でもいいけど、もっとなびいた感じが欲しいから
すけるくんとか透明粘土あたりをお試しで使ってみようか…
というような工作系のプランも膨らませていく。
1/144でオッドアイを印象的に見せるにはどうしよう…
ギリの範囲で目を大きくする?
ひさしを少しえぐって露出範囲を大きくする?
とりとめもなくそんなことを考えるというのも模型的なお楽しみだ、
と俺的には思っている。
頭部の破損箇所はどんな感じで仕上げよう…と思った時に思考が止まった。
これはBFモビルスーツのMG化の際にも議論されたところではあるのだが
GBF世界のMSはあくまでもガンプラなのだから
1/144キットを組み仕上げたものが一義的にはリアルとされるんではないか。
だとするとMGのビルドストライクってあり得なくない?
ビルダーが作ったガンプラは、もしホンモノがあったとしたら
こうなっているんじゃないだろうか…というアプローチでつくられた作品だから
MG化に際してのリアルはあくまでも劇中のビルダーが想像したモビルスーツを
1/100で作ったとしたらどんなガンプラになっているだろうか、
ということで商品像を構築するのが良いのではないか等々。
フェニーチェに話を戻すと、ガンプラに於いて何を持ってリアルとするのか、
というのはカワグチの場合、実際の製作プランに大きく影響する。
そもそもどうして付いた傷なのか?
破損した部分は成型色が見えてるんだろうか?
リペアできるはずなのにそのままにしてる訳だから
傷も含めて意匠として仕上げてるのかもしれない。
だったら通常のガンプラで表現するダメージ風にわざわざ仕上げているかも?
そんな些細なことなど傍から見るとどうでもいいことかもしれない。
それでもそういうところにこだわって色々思考を巡らすのは
義務感から来る訳でも、自分にルールを課しているからでもない。
単にプラモデルというプロダクトを前にしていろんなことを考えるのが楽しいからで
それを表現した時に画像を見た人はどう反応してくれるだろうか、
といったヤマっ気によるものだったりする。
折々に完成形のイメージを具体的にしておくといいですよ、
というような話もしてきた訳だが、
それがお作法になってしまうのはやはり楽しくない訳で、
些細なことを大げさに考えるバカバカしさこそが
自分にとっての模型趣味のお楽しみの根底にあるのかもしれない…
などと思う訳ですよ。
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