December 11, 2009

人間五十年

BAKUC台湾予選審査・表彰ということで本日台湾入り。
往路機内で"火天の城"などを見ながらの3時間半。

童友社の安土城は石垣を組んだところで止まってしまい早幾年、
デアゴの安土城も築城場所の確保がまだ終わらず積んだまま。

「三年で作れ」と申し付けられた岡部又右衛門にはなれんなぁ・・・
などと思いつつの2時間余ではあったが
文字通り築城の意気に魂を注ぐ西田又右衛門の姿は心打たれるものはあるのだが
お話し的には率直なところ、疑問を感じる場面も少なくは無かった。

原作を読んでいる訳ではないが人物描写を含め描き足りない印象は拭えず、
劇中の個々のエピソードに関しても中途半端さや唐突さは否めない。
福田沙紀はかわいいんだけどね。
まぁ、吹き抜け無し説というのはそれはそれで仮説のひとつとして
俺的には特に気にはならなかったんですが・・・。

昨日、齢四八になった。
信長公は本能寺で四九の歳に鬼籍に入られた。
時代による時間の密度は単純に比較できるものではないが
功成り名を遂げるには全く至っていない我が身を思うに
まだまだ為すべきことはある筈だよなぁ・・・などとも思ってみたり。
特に大望を抱いている訳ではないですけどね。

そんなことに改めて思い至る時を得たというのは僥倖と言えるかもしれない。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

September 11, 2009

シンクロニシティ

このところ趣味模型に関しては艦船模型気分が続いていて
1/700の"涼月"から始まり"秋月"、巡潜1型の"伊1"などを作りかけている中
先日巡潜乙型改2の"伊54"、"伊56"、"伊58"の3艦が完成した。

シンガポールで開催されているガンダムイベントに参加するために
今日空路シンガポール入りした訳だが
往路7時間ということで機内では映画を見ながら過ごすことにした。
メニューを見て、とりあえず選んだのが「真夏のオリオン」。

"Uボート"を観た時ほどではないものの
潜水艦映画特有の息苦しくなるような閉塞感を感じていたので
エンドロールの時に窓のシェードを上げてみた
白い雲がまだらに浮かぶ下には青い海、薄っすらと島の輪郭も見える。

飛行マップで現在地を見てみると沖縄近海にさしかかっているらしい。

眼下に広がる海を眺めているとちょっと涙が滲んできた。
090911
模型を作るに際して太平洋戦争末期の潜水艦作戦について改めて調べ
各艦の艦歴、回天作戦に関する様々な人の思いを感じていたところで観た「真夏のオリオン」。
ツッコミどころは決して少なくはないが、
実際の戦史に関する思いが加わり感情移入が促されたのは間違いない。

そして眼下には太平洋戦争で幾多の潜水艦が圧倒的な連合軍に対し
絶望的な戦いを繰り広げた海が現実のものとして広がっている。

これがシンクロニシティってやつなんだろうなぁ・・・。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

February 05, 2009

定期購読

デアゴの安土城創刊号が先週末に手元に届いたのだが
諸々忙しくて未だ手をつけていない。

で、早くも第2号が火曜日に刊行されているのだが未だ送られて来ていない。
???
どうしたんだ・・・と思い、もしかしたら創刊号だけ注文して
定期購読の方は手続きしてなかったのか???
と思いながら申し込み確認のメールを見てみる。

確かに2号からの定期購読受付け・・・と書いてあるよなぁ。

あ"・・・

◆定期購読ご契約内容
………………………………………………………………………
 ◇『週刊安土城をつくる』定期購読
  ●第2号より定期購読を開始する
  ※奇数号の発売日ごとに2冊ずつ送料無料でお届けいたします。

そういうことかぁ、ということは3号と一緒に2号も送られてくるということか。
ちゃんと確認してなかったんだのぅ・・・orz
危うくデアゴに文句言うところだったよ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

January 26, 2009

週刊 安土城をつくる@デアゴスティーニ

デアゴの「週刊 安土城をつくる」が明日刊行される。
某巨大掲示板の模型板では
新潟で先行販売がスタートした後の昨年10月に専用スレも立ち
オイラ的には一日千秋の思いで全国発売を待っていた。

安土城と言えば恥ずかしながら
本館の方で童友社のキットが作りかけで中断状態になっているのだが
コレはコレ、ソレはソレということで<ヲイ!!
明日より始まる110週が実に楽しみだったりする。

問題は1/90スケールの天主閣ということで
完成時のサイズは約60cm四方の空間を要することになる。
多分途中で別売ケースなんかも出るんだろうけど・・・

でも天主だけだと城の趣に少々欠けるんだがなぁ。

090126

デアゴスティーニ 「週刊 安土城をつくる」

| | TrackBack (0)

March 31, 2008

中島九一式戦闘機

歴史街道という雑誌については以前にも何度か触れてきた。
月初発売の月刊誌なのだが今月は買い逃していて
次号発売まであと数日となった今日ようやく3月売り号を買った。

特集は「関東の覇者・北条氏康」ということなのだが
その他記事にもバルバロッサ作戦にまつわるエピソードなどという
ちょっと心惹かれる記事もあったのだが
旧陸軍の九一式戦闘機を復元中・・・という記事があった。
080331
復元に関する話しは
以前からあったようで
ネタ的には既出・・・
ということになるが
所沢航空発祥記念館に
保管されている
胴体部分をベースに
写真等の資料や
欠品部分の調達を
広く募りながら3年後をメドに復元を完了する計画であるとのこと。

英製空冷ジュピター発動機も昨年手配がついたということで
詳報を知らぬオイラ的には単純にフライアブルな状態になるのかなぁ???
などと期待を膨らめてしまう。

でも模型的には恵まれていないんだよなぁ・・・

九一式戦闘機 学術調査プロジェクト

| | Comments (0) | TrackBack (0)

December 07, 2007

大空のサムライ

カワグチ的には何誌か定期購読誌がある。
その中で通勤電車の友になっている月刊誌がある。
PHPから刊行されている「歴史街道」がソレなのだが
今月の特集が・・・

大空のサムライ
坂井三郎と零戦 傑作戦闘機に託した「不撓不屈」の魂

既知ではあるが様々なエピソードが記されているのを読んでいて
あぁ、オイラの模型趣味の起源はコレだったんだぁ・・・
と、ジュニア版の空戦記を読んだ35年ほど前の小学生の時代を思い出した。

 戦闘機パイロットになるまでの挫折
 中国大陸での転戦
 ラバウルへの進出
 台南空三羽烏の勇戦
 ガ島上空での負傷と奇跡の生還
 内地での治療
 硫黄島での防戦・・・

断片的ながらも様々なエピソードが蘇ってきた。
同時に当時の記憶も併せて蘇る。

戦記を読み耽るようになったのはそれからのことで
その戦記世界を追体験するような感覚で模型趣味に深くはまりこんでいった。

曖昧な記憶の中でガチな模型趣味の最初はウォーターラインだったと認識していたが
原点は撃墜王坂井三郎と零戦だったんだよ。

モデルグラフィックス誌とファインモールドによる
零戦21型の雑誌付録模型には未だ手をつけていないが
ここはやはり坂井三郎機できっちりと仕上げたいところだなぁ・・・。

思えばオイラの模型趣味人生って
こうして時々回帰しながら歩んでいるのだなぁ・・・。
その都度都度で昔は出来なかったけど今なら出来る
というリターンマッチを繰り返しているのかもしれない。
それに模型趣味の歩みが当時の記憶とセットになっているから
やっぱり模型趣味は・・・ヤメラレナイ。

歴史街道(PHP研究所)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

January 07, 2007

風林火山

タイトルだけ聞けば武田信玄の話? と思ってしまうところだが
今年のNHK大河ドラマの主役は山本勘助
武田二十四将のひとりとして城取り、軍略に長けていたとされる異形の軍師

井上靖氏の原作に拠るとは言え、近年まで架空の人物とも言われていた一武将が
1年間の長丁場となる大河ドラマの主役というのは少々驚く

青年時代からスタートするというドラマの年末のクライマックスは
勘助最期の戦いとなる「第四次川中島の戦い」ということになるのだろうが
その敵将となる上杉謙信にはGacktが扮するという

俺的には合戦に於ける軍神とも称される猛々しさというのが謙信のイメージなのだが
チーフ・プロデューサー氏の言では
「孤高の天才という雰囲気を漂わせるストイックなカリスマ性」
ということでの起用であるとのこと
まぁ、昔から謙信女性説などというものもある訳で
必ずしも既成の謙信像にこだわる必要も無いのだが
勘助の生き様同様にGackt演じる謙信というのもちょっと面白そうではある

| | Comments (0) | TrackBack (0)

December 12, 2006

硫黄島からの手紙

イーストウッド監督の硫黄島二部作の後編にあたる
「硫黄島からの手紙」が米国の映画賞を受賞し話題となっている

未見の作品なので断定的な物言いは出来ないが
主演である渡辺謙が演じるのは硫黄島守備隊長 栗林忠道陸軍中将

絶望的な戦いに殉ずる役回りということでは
ラスト・サムライの"勝元"に通ずる
"滅び"を背負った人物像を演じている訳だが
もし単なる悲運の名将として描かれているのであれば
オレ的には感情移入できないかもしれない

原案は梯久美子氏の『散るぞ悲しき』だということなので
基本線は大丈夫だろうとは思うのだが
単に戦争という極限状態には生き難い
ヒューマニズムを謳うものでもちょっとノレないかもしれない

制海権も制空権もない、支援の全く望めない孤島で
1ヶ月余に渡り米軍を足止めし得たのは何故か

太平洋戦争末期の玉砕戦では必ず採られたバンザイ突撃が
硫黄島で行われなかったのは何故か

戦後、太平洋戦争に於ける日本軍人で最も優秀な指揮官として
米軍から栗林中将の名前が挙げられるのは何故か

明敏にして冷徹な合理主義とそれゆえに選ばざるを得なかった
散るよりも辛い生きて戦う道を部下に強いることとなった哀しみ

その辺のところをしっかり描ききってくれていたら
オレは多分涙することになるだろう
期待半分、不安半分というのが今のところの正直な気分だが
実際に見るまでは様々な映画評は避けて過ごすことにしたい

| | Comments (0) | TrackBack (2)

May 26, 2006

三国志

国内でのSDガンダムの市場は往時に比べると必ずしも良好という訳ではない
一方、昨日の日記に記したアジア圏でのガンプラ事情ということになると
韓国ではSDガンダムフォースが好調であると聞くし
香港、台湾では武者頑駄無の状況は悪くないらしい

イベントで出張した際に時々言われるのが
「武者頑駄無を三国志になぞらえて展開すると中華圏ではヒット間違いなし」という提案

日本でも横山光輝氏のコミックスに代表される三国志に関連する書籍は多く
光栄のゲームでは信長の野望と並ぶ看板タイトルと言われるほどの人気
最近はゲーセンにも三国志のゲームがあるらしいしコレクションフィギュアもある
ましてや中華圏ではその認知度は老若男女を問わず・・・とも聞く

高校の選択科目で世界史を採った俺的には中国史はもちろん習ったし
魏・呉・蜀の三国時代や劉備玄徳やの名前くらいは覚えているし
稀代の名軍師、諸葛亮孔明の名前は知っている
俺的にはちゃんと知ればハマルのは間違いないと思いながら
今までちゃんと向き合ったことはなかった

ところが最近ちょっとはまりそうな気配がある
カワグチ的愛読書の中に「歴史街道」という薄っぺらい月刊誌があるのだが
その今月号の特集が三国志・蜀編ということで
劉備玄徳と五虎将軍、諸葛亮孔明のエピソードが記されていた

魏・呉・蜀三国の中で最も早く歴史という舞台から消えた蜀にあり
その強烈な個性で今に名を残す英傑たちの群像

やっぱりちゃんと三国志演義を読んでみるか

| | Comments (0) | TrackBack (2)

February 11, 2006

西欧的価値観

デンマーク誌に掲載された風刺画が大きな宗教的な問題に発展している
フランスメディアでは「表現の自由」を錦の御旗に
イスラムの抗議行動に対し批判的な論調を崩さない

風刺画は歴史と伝統あるものでイギリスではその対象は王室にも及ぶ
などと、もっともらしい解説を交えたニュースも流れているが
それってかなり違うくないですか?

偶像崇拝を厳しく禁じているイスラム教で預言者ムハンマドの姿を描き
紙面に掲載した時点で既にイスラム教に対する罪を犯している訳だし
風刺画の対象として比較すべきは英国王室などではなく
キリスト教聖者を風刺画の題材として使うのか?という点だろう
イスラム国家の中には
イスラム教に対する侮辱は極刑を以って処断する旨の刑法を掲げている国もある

風刺画の作家氏はそこまで思いを巡らせることなく記したのであろうが
現実は宗教問題に至っている
異教徒のアイデンティティなんぞ知らん!
と言い捨てるようなフランスメディアの論調は
1000年前に聖戦を唱えてエルサレム奪還に参じた十字軍の戦士のようで薄気味悪い

精神的支柱を持たなくなった日本人にはその辺の感覚は理解し難いが
異なる価値観が対立した時には譲歩という解決策は見出しにくい
今のところデモによる死傷者も出ているようだが
仮に国政を預かる指導者が旗色を鮮明にする発言などしたらテロを呼び
宗教戦争的な大事に発展するということも可能性も十分に考えられる

世の中俺らが思っている以上に火種は転がっているということか・・・

| | Comments (0) | TrackBack (0)