October 09, 2012

地球深部探査船「ちきゅう」その後

10/3に手元に成型品一式(テストショット)が着荷して以来
会社から帰ってからひたすら作り
この3連休でひたすら作った「ちきゅう」

本日無事納品となりました。

普段から接している他社さんの1/700艦船模型とは全く異なるキット内容は
作っていて実に新鮮であり、最後に特徴的なデリックを取り付ける時は
戦艦の艦橋を取り付ける時のような高揚感がありました。

「ちきゅう」に関する資料も手元には十分でない中
開発担当氏から渡された写真資料と
JAMSTECのサイトに上げられている画像から
各部の機能を確認し、状態を推測するという
リサーチ的なことも行いながら作っていくというのは
久しぶりに資料首っ引きで作る面白さを実感した気分です。
(資料に振り回される辛さでは決してなく)

公試運転の時は甲板上のリノリウム色は緑ではなく茶だったのか…
デリック・デッキ側面のJAMSTECのロゴは最近付けられたものらしい…
甲板上に積み上げられたドリルパイプは結構サビてるっぽい…
そんな些細な発見を知ること、形にしていくことというのは
実に模型趣味を反映したお楽しみなのではないかと思う。

20121009

とりあえず今回、予備と合わせて2セット支給され
結局1セット丸々手元に残っているので
そうした些細な発見を反映させながらもう一度じっくり作ってみたい気分ではある。


前方からの画像と製作途中のメモ的画像
JAMSTEC公式サイト

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October 03, 2012

地球深部探査船「ちきゅう」

すっかりご無沙汰になってしまいました。
その間に世の中は色々慌しく動いている訳だが
気が付くと来週は幕張でホビーショーが開催されるという季節。

カワグチ的には今回のホビーショー用作りモノ仕事のひとつが
ブース展示用の「ちきゅう」な訳ですが、
本日成型品一式(T3)が届き、更に「連休明けまでに仕上げてチョ!」
という追加オーダーまでいただいた。

20121003a

純粋に作りたい…という気分で二つ返事で引き受けた訳だが
カロリー超高めであることは言うまでもない。
同時期に2つモビルスーツの作り物を抱えているということで
ロボ以外のものに逃避したい気持ちも無いではなかった…かな?

普段1/700艦船モデルも嗜んではいるのだが
いやぁ、でかいねぇ、四角いねぇ。

でっかいトラスを載せてる割に喫水下が意外に浅く感じられ
船体断面形の四角さは戦闘艦とも客船とも異なる不思議な感慨を受ける。
タンカーなどはこんな感じかもしれないが模型として作る機会はないからねぇ。

"しんかい"の時に「まぁ、おもちゃ屋にしては頑張ったんじゃね?」
的な評価をよく目にしたが、まぁ、殊更に「プラモデル作ってんだよ」
などと顔真っ赤にする気もサラサラ無い訳で、
楽しんで作っていただける方に手にとって戴くというのが本意な訳です。

それでも1/700スケールということで
他社さんの艦船模型と比較される方も少なくはないでしょう。
とりあえずパーツのディティールに関してはこんな感じ…と言うことで。

20121003b

東日本大震災後の海底調査やメタンハイドレードの試掘など
その特異な船型をニュース映像などでも目にする機会が増えてきた。
清水港での一般公開で間近でご覧になった方もいらっしゃるかもしれない。
東海道新幹線で移動中に停泊しているちきゅうをチラ見した、という方もいらっしゃる。

作り込み始めればキリが無い艦船模型の世界。
掘削に関わる配管やトラスへのディティールの追加など
その辺りは手にされた方の
思い入れと気力とスキルに合わせて料理していただければ幸いかと。

20121003c

まずはハイエンドな物と言うよりは、
誰もが及第点を付けていただけるようなキットに仕上がってくれれば
開発担当者も本望なのではないかと思う次第です。

とりあえずは納期に間に合わせるのが優先だけど
時間に余裕のある時(何時よ?)にじっくり作りたいと
個人的には思う訳です。

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July 07, 2012

WildRiver’s World 円形劇場

7/5から秋葉原のコトブキヤ秋葉原館5Fのイベントスペースで
WildRiver荒川さんこと荒川直人さんの個展が開催されている。

WR荒川さんはスケール、キャラクターを問わず
様々なモチーフを情景模型作品として製作されるマルチモデラーであり
今回の個展はこれまで各種模型誌にて発表されてきた「円形劇場」という、
どの角度から見ても発見があり、ドラマが秘められた
全周囲からの鑑賞を前提としたコンセプトの作品群を直に拝見することが出来る
貴重な機会であると言える。

5月の静岡HSの合展をはじめ、
様々なイベントにもその作品とともに積極的に参加されているので
WR荒川さんの作品をご覧になったことのある人は少なくないとは思う。
しかし、数十点に及ぶ作品が一堂に会するというのはおそらく稀だろう。

改めてWR荒川さんの作品を拝見していて思ったのは
もちろんその精緻な作り込み、「円形劇場」に込められた様々なドラマと
荒川流とも言える遊び心だったりするのだが、
模型歴の多寡を問わず見る人の気分に訴えかけてくるものは
「本来あるべきものが、あるべき所に抜かりなく配されている」
という点にあるのではないかとカワグチ的には思ったりする。

情景模型に限らず、模型趣味には
作ろうとする時間なり空間をスケールダウンして再構成するという面がある。
再構成を行う際の省略とディフォルメの按配が作品の説得力を左右する。
フィギュアを配した情景作品では全てのフィギュアがその空間の中で
仕事なり役割を担っている。
艦船のドックであれば注排水孔があり、桟橋には手摺りがあるべき。

必要なものが愚直なまでに過不足なく備わっているからこそ
見たことがない世界でもリアルに感じられる。

カワグチ的には折々に「妄想力」という言葉を使うが
模型に向き合う気分ということでは非常にシンパシーを感じるところではある。

模型製作に関するテクニカルな技術の高さはもちろんだが
情景模型をカタチにする上ではディレクター的な目線が求められる。

WR荒川さんは円形劇場の名ディレクターである、と、今回の個展を拝見して
カワグチ的には強く感じた次第ではある。

ちなみに今宵は18時からMAX渡辺氏や天神英貴氏、
ヤマザキ軍曹といった方々とともにトークライブが行われるとのこと。
かなりの混雑が予想されるが、その様子はUstreamで配信されるそうなので
会場へ行けない方はそちらで雰囲気を感じていただくとよろしいのではないかと。


■ WildRiver荒川直人 ジオラマ作品展 - WildRiver’s World 円形劇場 -
  2012年7月5日(木)~12日(木)
  10:00~20:00  金・土のみ21:00まで
  コトブキヤ 秋葉原館 5F <コトブキヤベース・アキバ>

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January 10, 2012

有人潜水調査船しんかい6500

1/48"しんかい6500"が発売になった。

昨秋のホビーショーではお向いさんブースのハセガワさんと
スケールこそ違えネタ被りで期せずして"しんかい"対決になった訳だが
営業氏の話によると販売状況的にはまずまずなスタートとなった様子。

キャラクターメインの販売店様では目立った動きは感じられないとのことだが
実際の購買層が40~50歳くらいという話を聞くと
模型全般を扱ってらっしゃる販売店様では割と好調…というのも頷ける。

サンプルを展示していただいている販売店様では
お客様の反応も顕著という話もあるので
実際に飾っていただける販売店様も今後増えていく…はず。

そんな中で、モデルケースということで
ヨドバシ秋葉原店、新宿西口店ではディスプレイも含め
充実の売り場づくりをお願いし、かなり効果を上げている様子。

秋葉、新宿界隈に行かれる方はちょぴっと覗いていただけるとありがたい。
深海もまた"漢の浪漫"ではある訳ですよ。

Bc073

<写真は昨秋のホビーショーで展示された試作>

Exploring Lab.シリーズ(バンダイ ホビーサイト内)

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November 16, 2011

軽巡 五十鈴 @フジミ

1/700洋上艦船模型の主力艦を続々と発売するフジミさんの勢いは
模型の国の住人的には実にありがたいところではある。

多聞艦こと飛龍の発売を待ちわびているところに新製品情報が入ってきた。

5500t級軽巡「五十鈴」。

第一報に触れた時はかなり喜んだのだが
現在うちの工廠ではタミヤベースの五十鈴がドックにいたりする。

フジミさんの五十鈴に替わりタミヤさんから発売された同艦だが
船体は既存型を使っているため多少手間のかかる工程ではあるが
フジミさんのエッチング付き旧版五十鈴、
同エッチング付きの長良・五十鈴の2in1なども買い求め
準備万端で改装に臨み、ウェルデッキも埋めて
リノリウム甲板上もほぼフラットにしたところまで作業は進んでいる。

さて、ここまで作ったところで最後まで作り上げるか
新版五十鈴を待つか、結構思案のしどころではある。
名取か長良に転用しても良いんだけどね・・・。
あ"、長良の場合第三次ソロモン海戦の時はまだ魚雷発射管残ってるんだっけか…

まぁ、嬉しい悲鳴ではありますよ。

111115

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November 11, 2011

リテイク?(どーでもいい話)

模型の国の住人的には
ここしばらく続いている1/700洋上模型の充実ぶりは実にありがたいところなのだが
旧版と新版が店頭で混在している状況はちょぴっと困ってしまう。

こないだアオシマさんがリニューアルした香取型3隻をまとめ買いしたのだが
箱を開けて…?!…orz
香椎、鹿島は間違いなく新版だったのだが香取は旧版を掴んでしまっていたらしい。
オイラの注意不足以外の何物でもないのだが…ねぇ。

エッチング同梱版などはパッケージにそういう表記がされているので
一発で視認できる訳だがボックスアートとナンバーの記憶を頼りに識別するのは
甚だ心許なかったりする。

今回"扶桑1944"もリニューアル版の改訂版が出た訳だが
こちらは商品名、パッケージに"リテイク"という表記がされている。
"長門1942"なども同様なのだが、
先日のホビーショーでこれら"リテイク"版の展示を見て以来
どうも"リテイク"ということばが引っかかっている。

"リテイク"という言葉自体に「前のダメだからやり直しね…」という
ちょぴっとネガティブなイメージがあるので
商品名に使われることに何となく抵抗感を感じているのかもしれない。

それとも"リテイク"という言葉にネガティブな印象を持ってるのは
オイラだけなんだろうか???

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April 28, 2011

一航戦

フジミさんから遂に"加賀"が出ましたよ。
これで一航戦の"赤城"、"加賀"が目出度く揃うことになり
アオシマさんの二航戦コンビと合わせて
南雲機動部隊の中核4空母がリニューアルされ揃うことになった。

度々触れていることではあるが、
"赤城"、"加賀"には子供の頃より格別な思い入れがある。
想いが深いぶんキットを前にしてなかなか手が付けられないのもまた事実。
フジミ版・赤城は箱を眺めながらニヤニヤするばかりで
実は中の袋すら開けていない始末だったりする。

加賀の前部甲板の6本支柱に関しては
個人的にはやはり馴染めない気分も無いではないが
これは4本支柱で真珠湾、
6本支柱+特大日の丸付きミッドウェーの2態を作れという天啓なのだろうか。

心なしか飛行甲板の鋼板部のモールドが甘いようにも見えるが
この辺は塗料を乗せてみないと何とも…な時もあるので
とりあえずは一度中袋から成型品を出してみるか。

個人的趣味で作ろうとしている艦船ネタもあったりするので
とりあえずはその後になっちゃうかなぁ…。

フジミ模型公式サイト

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February 09, 2011

ゴーイングメリー号…その後

のろのろと作っている間に既にサウザンドサニー号に話題は移ろうかという今日この頃。
諸々の作り物仕事の合間をぬってのろいながらも地味に製作中だったりします。

とりあえず壁板に丸穴が開きっぱなし状態だったので
一部に窓を付けてみました。

Gm115
さて、この後の作業的にはこのキットを手にした人の多くが突き当たる壁、
そう、船腹内側の肉抜き穴をどうしよう…というところをクリアしないといけない訳です。

今のところ"コレでいこう!"的な具体案は見出せていないのですが…
まぁ、なんとかなるでしょ。

ということで、微々たる進捗ではありますが、窓作りの工程は下リンクから。


ゴーイングメリー号、只今建造中

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January 11, 2011

ゴーイングメリー号・甲板編

台座だけ作って終了…という訳ではなく
その後も製作の方は亀の歩みのごとく継続中な訳で
とりあえず"甲板"の塗装が終了しました。

取説の手順でいくとまだ1~2のあたりということになるのですが
パーツ数自体はそれほど多くはないので
仕上がりのイメージにどれだけ近付けられるか…
という塗装にちょっと凝ってみる的なアプローチがオレ的には結構楽しかったりします。

こんなアプローチは今まであんまりやったことがないもんで(笑

Gm110

さて、この後は船体を塗装して甲板を組み込むことになるのだが
さて、船体内側の処理はどうしよう…。

ゴーイングメリー号 只今製作中

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December 22, 2010

ゴーイングメリー号 作りはじめました。

とりあえずまだ台座だけですが、真面目に作るつもりです。
既に悔いを残しながらのスタートですが…まぁ、完成させることが大事。

ということで、不定期更新でやってきます。

Gm006
ちなみに、製作途中の状態はこちらからご覧くださいませ
                ▼
ゴーイングメリー号、只今製作中

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