« November 2013 | Main | January 2014 »

December 27, 2013

ガンダムビルドファイターズのリアル

HG 1/144 WGフェニーチェをどんな感じで仕上げようかなぁ…
トリコローレの機体、イタリアの伊達男、ナンパの道具にガンプラを使うヤツ、
というようなキーワードを並べながらイメージしたのはピカピカに磨き上げた機体。

F1マシーンのような雰囲気だろうか…
色合い的には80年代末のベネトンのような感じ?
スポンサーロゴみたいなのは入ってるんかなぁ?
というような妄想を広げながら完成形のイメージを固めていく。

オフセットされた翼はちょっと伸ばして主張を強くしようか…
ビームマントはキット付属の成型品でもいいけど、もっとなびいた感じが欲しいから
すけるくんとか透明粘土あたりをお試しで使ってみようか…
というような工作系のプランも膨らませていく。

1/144でオッドアイを印象的に見せるにはどうしよう…
ギリの範囲で目を大きくする?
ひさしを少しえぐって露出範囲を大きくする?
とりとめもなくそんなことを考えるというのも模型的なお楽しみだ、
と俺的には思っている。

頭部の破損箇所はどんな感じで仕上げよう…と思った時に思考が止まった。

これはBFモビルスーツのMG化の際にも議論されたところではあるのだが
GBF世界のMSはあくまでもガンプラなのだから
1/144キットを組み仕上げたものが一義的にはリアルとされるんではないか。
だとするとMGのビルドストライクってあり得なくない?

ビルダーが作ったガンプラは、もしホンモノがあったとしたら
こうなっているんじゃないだろうか…というアプローチでつくられた作品だから
MG化に際してのリアルはあくまでも劇中のビルダーが想像したモビルスーツを
1/100で作ったとしたらどんなガンプラになっているだろうか、
ということで商品像を構築するのが良いのではないか等々。

フェニーチェに話を戻すと、ガンプラに於いて何を持ってリアルとするのか、
というのはカワグチの場合、実際の製作プランに大きく影響する。
そもそもどうして付いた傷なのか?
破損した部分は成型色が見えてるんだろうか?
リペアできるはずなのにそのままにしてる訳だから
傷も含めて意匠として仕上げてるのかもしれない。
だったら通常のガンプラで表現するダメージ風にわざわざ仕上げているかも?

そんな些細なことなど傍から見るとどうでもいいことかもしれない。

それでもそういうところにこだわって色々思考を巡らすのは
義務感から来る訳でも、自分にルールを課しているからでもない。
単にプラモデルというプロダクトを前にしていろんなことを考えるのが楽しいからで
それを表現した時に画像を見た人はどう反応してくれるだろうか、
といったヤマっ気によるものだったりする。

折々に完成形のイメージを具体的にしておくといいですよ、
というような話もしてきた訳だが、
それがお作法になってしまうのはやはり楽しくない訳で、
些細なことを大げさに考えるバカバカしさこそが
自分にとっての模型趣味のお楽しみの根底にあるのかもしれない…
などと思う訳ですよ。

| | TrackBack (0)

December 12, 2013

スランプ的な時

このところイベントとそれに伴う作りモノに追われるように
ひたすらガンプラと向き合っていた。

先日の誕生日イベントの折にアカデミーのマガフ6Bをいただいたので
昨晩作業机に向かった際に気分転換で手を付けてみようと思ったのだが
なんとなく手が進まない。
連投の反動が来たな…と思いながら取説を箱に戻し
他のキットでスランプ的な気分をリハビリしようと積み棚の前でしばし。

先日海底で発見された伊400いってみようか…ということで
作りかけのピットの箱を引っ張り出した。
積み本中から学研の「伊号潜水艦」、MAのバックナンバーも引っ張り出し
机に戻り手を加える箇所を確認する。
伊400作るんなら401、402も一緒に作った方が効率的だし
並べた時の仕上がり感も揃ってた方がいいよなぁ…
などと考えているとだんだん面倒な気持ちが支配的になってきた。

他のネタの方がいいかも…ということで
作業が止まっている積み箱の山に目を移してみるが
作業が止まっているのにはそれなりの理由がある。

ある程度の模型歴を持つ人はキットを前にして完成に至る工程が
顕在・潜在は別としてほぼ認識できている。
自分が楽しく思える作業と面倒に思える作業は最初から判っている訳で
作業休止中のキットなどは、ほぼ面倒に思える作業の手前で止まっていたりする。
それを再開するにはかなりのモチベーションを要する訳で
スランプ的な気分に陥っている時はまして…ではある。

こんな時はとっとと寝るに限る、ということで
"怒り新党"を見終えた後に布団に潜り込んだ。

布団の中でいろんなことを考える中で
作業効率とか完成後の見栄えとかを意識することで
結局はモチベーションを削ってたんじゃなかろうか…というところに至った。

模型趣味に於いて100%の満足なんてものは得られんよ、
というのが持論ではあるのだが、
効率や仕上がり感の揃いを気にして3艦並んだとしても
「ココはこうしておけばよかった」
「あそこはこうすべきだった」という点は絶対に出て来る訳で、
場合によっては新たに作り直すことだってあるかもしれない。
絶対の満足が得られないのが判ってるんなら
とりあえず納得できる完成品が仕上がればいい訳で
それで後から失敗した!と思ってもテヘペロでまた作ればいい訳だし。

模型スランプに嵌ってる時は効率とか見映えという"邪念"は一度切り捨てるに限る。
その時に作りたいと思ったキットを前にして、
それを完成させることだけを考えれば多分手は動くはず。
そもそもが模型趣味というのは時間と労力を浪費するためのものなんだからねぇw

| | TrackBack (0)

« November 2013 | Main | January 2014 »