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May 30, 2013

適正サイズという限界

造形感覚において適正サイズというのは人それぞれにあると思う。
自分の場合A4のカッティングマットの上で作業が出来る範囲のモノ
というのがそうなのだと思っている。

先日メガサイズのザクを仕上げた際に
ディティールの入れ方をどうするか正直少し迷った。
おそらく自分のサイズ感の中で"何をどうする"という
アプローチのコントロールが利く上限サイズはメガサイズあたりなんだろう。

純粋な趣味模型だけではなく仕事として模型と付き合っていることもあり
他のモデラーさんと比べると
比較的様々なスケール、サイズ感のキットを組み仕上げる機会もあるので
自分にとっての得手なサイズ感というのがある程度認識できているのかもしれない。

自分に限界を設定するというのは好みではないし
得手の範囲の中だけで帰結させるのは面白味に欠けるとも思う。
それでも自分の得手の範囲を認識した上でその範囲の外に討って出るのと
結果的に良い方向に転ぶかもしれないが
限界など意識せずに勝負するというのでは得られるものはかなり異なってくると俺は思う。

模型誌さんに掲載される様々な作例を拝見したり
コンテストで数多くの作品を拝見する中で見知った方の作品にも接する訳だが
ディティールの追加と省略、フォルムの見せ方、塗装の色合い、仕上げの効果等々
この人、何でこうしちゃったんだろう???と思うこともままある。


GBWC2013の日本大会の応募も始まった訳だが
他人に見せる作品を作る場合、
普段作り慣れたサイズ感の中で作っていただくのがベターであろう。

ここ一番を狙って大作を作る…というような場合は
普段やりなれていないことをやるんだから…
という意識を持って臨んでいただくのが宜しいのではないかと思う。
作っている最中に迷走することもあるかもしれない。
それを軌道修正した上で最終的に作品として仕上げるだけのスケジュール感も必要になる。

仕事の中で「やりたいことと出来ることは違うんだよ」という
上司からの言葉に遭遇したことのある人は少なくないと思う。
「理想論じゃ飯は食えねぇんだよ」と同義に使われる言葉でもあり
自分なども度々言われた言葉ではあるのだが、
改めて考えると
"出来ること"を底上げ出来れば"やりたいこと"の理想のカタチには近付ける訳で
出来もしないことを言っていても結局は言ってるだけに過ぎず
出来ることの限界を認識して+オンしていった方が結果は出せるのではないかと思う次第。

そうは言っても趣味領域では
戦車は1/35、艦船は1/700、航空機は1/72…というスタンスは変わらないんですけどねw

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Comments

まさに「彼を知り己を知れば百戦殆からず」な感じですね。
なじみの模型店のコンテストは大きめな作品が金賞を取る事が多いです。

Posted by: にあ | May 30, 2013 12:46 PM

コンテストで狙いにいく…というのは当然アリだと思いますし、相応な作品であれば納得…ではありますが、デカイから…とか高額商品で応募したから…というのが受賞理由だったりすると微妙な気分になったりしますw
まぁ、商売なんですけどねw

Posted by: 川口 克己 | May 30, 2013 01:02 PM

少し前まで個人的な好みもあるかもしれませんが、PGクラスをしっかり塗装していても雰囲気が144の拡大っぽかったりする作品が上位でもにょもにょしてました。
最近は塗りも工作も納得の作品の受賞が多く、競うのも色々な人が参加すると楽しいなあって思いました。
ついあれもこれもいいので何か賞をあげて欲しいなあって気持ちになったりもするのですが。
主催者じゃないのにw

Posted by: にあ | May 30, 2013 08:06 PM

先日の静岡ではサインをいただき、また稚拙な完成品に丁寧なアドバイスをいただきありがとうございました。
サインをしていただいた『HOW TO BUILD GUNDAM 2』は、終生大切にしていきます。


発売直後から、ダラダラと盛った削ったの繰り返しのメガサイズ・ザクがあります。
なかなか完成が見えてこないのですが、今回のお話しは大変参考になりました。
今夏に完成させます。


突然のコメント、大変失礼致しました。

Posted by: SH810 | June 11, 2013 02:19 PM

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