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May 20, 2005

国家錬金術師資格試験と人語を解するキメラ

4月からTBS深夜枠で「鋼の錬金術師」の再放送が始まっている

2年ほど前にガンダムSEEDの後番ということで企画書が回って来た時の第一印象は
失われた身体の一部と弟の身体を取り戻すという一文から
手塚治虫先生の「どろろ」みたいなもんか・・・
という程度で、当時その後のブレイクは全く予想出来なかった
ひとつにはかなりエグイ描写が予想される番組が土曜の夕方6時台ってどうよ?
的な警戒する気分もあった
当初視聴習慣はついておらず、「ハガレン、いいよ」という声が聞こえてきたあたりから
お仕事込み込みで見始めたような次第

ところが、見始めるとお仕事抜きにして確かにハマル
序盤を見逃した後悔の念があっただけに今回の再放送は実に嬉しい
週イチ放送ということで向こう1年間の長丁場になるのだが
とりあえずはタイマー録画状態にはしてある

先週~今週はエドが国家錬金術師資格試験に臨み合格するあたりのエピソードだったが
これが実によく出来ている

無垢なる人の誕生と強欲なる人の業、肉親の欲の犠牲となる無垢なる少女の哀しい最期
自らが望み勝ち得た国家錬金術師の称号と同じ称号を持つ者の禁卑を犯し堕した姿
様々なコントラストに加え、単なる端役かと思われた少女が
実は作品テーマの根幹に関わる位置付けとなるという急転
ビデオで見直すとその悲痛なコントラストが際立ち落涙を禁じ得ない

今更ではあるが、さすがBONES

作品中「錬金術は化学である」という言葉が幾度となく繰り返されているが
カリオストロ伯爵の名を出すまでもなく錬金術師という呼称には胡散臭さが付きまとう

物質をより完全な存在に練成にする試みは単なるオカルティズムではなく
現代の化学の先駈けとしての一面も併せ持つ
しかし、私利私欲という人間の業は錬金術を学問ではなく魔法、魔術の類に貶め
黄金の製法、不老不死の秘薬の製法に錬金術の価値を求めようとする人々に対し
錬金術師と称するペテン師、詐欺師が横行し更に胡散臭さを助長させた

現代に於いても様々に姿を変えた錬金術師は跋扈し、人は悲喜劇を繰り返している

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