つくろう!プラモ!!

2020年4月 9日 (木)

すいプラチャレンジ(仮)

目的:緊急事態宣言期間中に積み・作りかけのキットを完成させよう。

概要:プラモは自分のできる範囲で楽しみながらちょっとだけ新しいことにチャレンジしてみて
   出来る範囲を少しづつ広げていくとそのうちいろんなことが出来るようになるよ…
   とは折々に言ってますので、プラモを完成させる、新たなことにチャレンジすることで得られる
   達成感を感じ、併せてプラモ製作スキルもあげて模型趣味を深めて頂きたいと思います。

参加:新たに買い出しに出るのは本末転倒なので、
   自宅にあるものを使ってガンプラを緊急事態宣言期間中に完成させる。
   その際に今までやったことが無いこと、やってみたいことをひとつチャレンジ項目として加える。
   完成したら #すいプラチャレンジ のタグをつけて画像(メインカット1枚)と
   チャレンジ項目に関するコメントをつけて投稿。

締切:現時点で緊急事態宣言の期日とされている5月6日(変更の場合アリ)

発表:緊急事態宣言後のライブ配信時に作品とコメントを紹介。

禁止事項:基本的にはGBWC規定に準じる。
     特にガンダム以外の他者の権利を侵害するおそれのある作品は不可。
     ベースキットはガンプラであること

補足:やりたいこと、ためしてみたいことを実現するためにはどうしたらいいのかわからなくなった時は
   #すいプラチャレンジ へ投稿いただけますとカワグチが相談に乗ります。
  (解決するかどうかは分からないけど)

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【 4/14 更新 】
外出自粛期間にお楽しみを見つけよう…ということで個人的に実施を企んでいた本企画。
ガンダムベースの正式なオンラインイベントとしてやりましょう、
という弊社Web担当スタッフ氏らからのバックアップをいただき
改めて応募要件などを見直し実施する運びとなりました。
詳細は改めて公式Twitterから発信されますのでご賛同いただいておりました方は
公式ベースで引き続きご参加くださいませ。

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2018年3月26日 (月)

ホビージャパン2018 5月号 第1特集冒頭頁の用法

HJ誌5月号の巻頭特集はガンプラウェザリングということで
頭のところで長江里加さんをお迎えして初めてのウェザリング
的なページを見開きでいただいている。

HJ誌の読者さんには勿論普段からガチで作ってらっしゃる方も多いので
素組みに汚しを加えることに新味は感じられないかもしれない。
ただ、ネットコミュニティや展示会などオン・オフラインで
様々な人と接する機会が増えている昨今、
プラモ初めましてな方と接することもあるだろうし
指南を請われることもあるかもしれない。
そうした時に極力手軽に"汚し"という俺ガンプラ作りの第一歩を
経験していただくということを前提にした中身で誌面協力させていただいた
というのが今回の見開きということになる。

長江さんご自身もプラモ経験は持ってらっしゃるので
今回は何でそんなことするの?系な話も織り交ぜながら進行し
実際に"汚し"にチャレンジしていただいた訳だが
途中から自分の想定していた全体の記事の流れに加え
ちょっと試してみたいことがあって
その流れで汚しお試しを行ってもらうことになった。

それが後半の実践編になる訳だが
最初に長江さんの施術の汚し被験体となる78ガンダムのポーズを決めてもらう。
この時は制約無しで思うがままにポーズをつけてもらう。
ポーズを決める段階で78ガンダムが何をしているところなのか
というのは施術者のイメージでは多分まとまっているはず。

次に何をしているところなのかを具体的に言葉にしていただく。
あわせて周りの状況もキーワードだけでも挙げてもらう。

状況が具体的になってきたところでどう汚れるかを考えてもらう。
実際に78ガンダムを手にぶんどど的に状況を表現してもらったりもする。

ポーズを付けた78ガンダムは18m級のロボな訳で、そのポーズをとらせる過程で
どこに傷がつくのか、どんなふうに傷がつくのか
どこが汚れるのか、なにで汚れるのか、どんなふうに汚れるのか。
といったことを想像してもらいながらレクチャーした技法で作業を進めてもらう。

今回選んだポーズはサッカーの試合で見られるゴールを決めた時の歓喜のポーズ
とのことなので、状況的には膝から滑り込む感じ。
ただ、芝上ではなく砂漠で、ということだったので、想像を積み重ねてもらう。

滑り込んできた時に一番傷つきそうなのは…ひざ、あと爪先もちょっと
砂を一番かぶるのは…ひざの上あたり
脚で汚れが付きそうなのは…ひざから脛、足首まで前側全体
砂埃が巻き上がって汚れそうなのは…腰から胸のあたりまでは来るかな

というような具合で想像を具現化してもらう。
傷のつき具合、汚れ具合を想像しながら
様々な表現方法の中から表現し易そうな技法を使い仕上げていく。
以前から折々で使っている"模型的プロファイリング"ということです。

本来はこれにディオラマを意識してもらうと
ロボの重さ、スピード、方向、地表の様子…といった具合に
もっと具体的なシーンが想像でき、表現することができる。

実際に作業を行ってくれた長江さんが一連の作業をやってみて
どのように感じられたかはわからないが
プラモへの関心の度合いが深まってくれたようであれば幸いではある。

自分もSNSでランバ・ラル特攻の時のグフ作りたい…などと言ってるのだけど
そうした想像の積み上げをやってると実際に作りたくなる訳で
多分作りながらももっともっとな感じでネタを入れたくなるんだろう。

こういうのはモデラーさんの集まる酒宴などでは結構盛り上がるネタだと思う。
あとは盛り上がった後、忘れないで作り始めれば
「テーマある作品」にはなると思う。

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2018年2月 8日 (木)

"すいプラ (仮称 "始めました

週の半ばの水曜日にプラモ作ってリフレッシュしようよ…ということで、
ガンダムベース東京でカワグチがただガンプラを作っている企画
というのを昨日(2/7)から始めた。
基本的には毎週水曜の週イチペースでやることにしている。

何故に水曜に?
週末やってくれた方がいいんだけど…というような声もないではない。

昨今労働時間に関して各企業でも行政から様々な指導もあるらしく
水曜日を"ノー残業デー"に設定している企業も多いとも聞く。

とはいえ、「特にすることもないしなぁ…」ということで
通常業務に邁進される方も多いのが実に日本人らしいのだけれど
好きなことに時間を費やす、
自分へのご褒美の特別な時間ということにしてもいいんじゃないかなぁ…
などと思う訳です。

普段時間が無いからなぁ…ということで作れない方も多い訳で
敢えて週イチの数時間を好きなことをするために意識的に振り向ける。

そういう意味では既に忘れられつつある"なんとかフライデー"なども
そんな日に意識的に設定してもいいのかもしれない。

ガンダムベース東京での"すいプラ (仮称"に関しては
具体的に何をどうするというのが決まっている訳ではなく
毎週水曜日にカワグチがプラモを作ってるという点だけが
今のところのはっきりした決め事。
これから続けていく中でいろんなことをやりながら
企画のカタチが整っていけばいいんじゃないかなぁ…などと思っている。


ということで、"すいプラ (仮称 "始めました。
今回はガンダムベース東京限定 ゼータガンダム3号機 初期検証型 を作ります。
20180207a

作業的にはMS状態、WR状態の2パターンをそれぞれ作ることにしました。
パーツの切り出しから整形、塗装~仕上げもガンダムベース東京で行う訳ですが
普段やっているままにやってると実はかなり地味なビジュアルになる。

取説を確認しながらパーツを切り出し整形、を繰り返す。
今回マイクは付けずに黙々と作業をしていたので
状内壁面に投影された作業画像も多分何をやっていたのかわからなかったことと思う。
この辺りは今何をしてるのかが伝えられる工夫は要検討。

また、黙々と作業していると作業の邪魔になっては…ということで遠慮され声をかけにくい
という状況もあったようなので、その辺も改善点ではある。
作業中のパーツを見てもらったりツールを見てもらうのも全然構わんのだよ。

ということで昨日の成果物を一応見てもらうと…
20180207b_220180207c 20180207d20180207eと、こんな感じでやっている。
来週はペイントブースで塗装なども行えるところまではもっていきたいところ。

とりあえず始めた"すいプラ (仮称 "企画、
三日坊主ならぬ三週坊主にならぬようやっていきたい。
週中に設定しておくと出張デイズが始まってからも国内にいる率が高いからね。
週末・週明けだといなくなるから。

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2017年11月 8日 (水)

おおさかホビーフェスでお伝えしたかったこと

11/3にマイドームおおさかにて第2回おおさかホビーフェスが開催されました。
ステージイベントで年末発売のPGエクシアのご紹介をしつつ
カワグチ的プラモとの付き合い方をお話した訳ですが
当日会場にいらっしゃった方はご存知の通り
PCの不調により本番のpptデータが使えず
編集途中データを使ってお話をさせていただいた次第。

本意的なところが果たして来場者さんに届いただろうか…という気持ちが拭えず、
前半の商品詳報はここで再掲するのは差し障りもあるかと思うので
後半のカワグチ語りの部分を改めて記したいと思います。

20171103ppt01_2
作りモノ仕事とは関係なくPGエクシアの成形品一式を渡されたらカワグチならどう作るか
多分素組みで完成させ、ライティングを楽しむと思うんですよ。

こんなことを言うと「なんじゃそれ?!」と言われるだろうし
話しはここで終了してしまうんですが、
ガンプラの面白いところというのはいろんなバリューを楽しめるというところだと思うんですよ。
20171103ppt02_2
プラモの場合金型で生産する訳で、物理的に省略せざるを得なくなるところもあるし
セルアニメの場合話数によって、
更に言えばパートによってメカ描写が微妙に変わったりすることもある。
演出によって全然違うメカに見えることもある訳ですが
印象に残るMSを作りたい!という欲求に対し必ずしもキットがイメージ通りではないこともある。
自分のイメージに寄せていくというのはひとつのプラモの楽しみだと思う訳です。

可変MSとか合体MSなんてのもありますが、そうした機能を再現したキットでは
純粋にギミックを楽しみたいというのもあると思うんです。

そうした欲求を実現していくというのも楽しいし、
完成すれば他人に見てもらいたいという欲求も生まれます。
その時に自分なりの解釈とかアレンジを見せ場として表現することもある。

ガンプラは今年で37年を迎えた訳ですが、その間にたくさんの商品が生み出され
コレクションアイテムという側面もあります。
20171103ppt03_2
37年の歴史の中でいろんなガンプラがある訳ですが、メインどころではこうしたシリーズがあります。
色々ブランド分けしてますが、多くの方は大きいガンダム/中くらいのガンダム/小さいガンダム
というような意識をされてるんじゃないかと思います。

今年は地上波のTVガンダムはお休みしてますがTVで新作が放映されれば
新しいユーザーを獲得するために商品展開を行います。

1/144ではHGとRGがありますが、HGはガンプラのMS種が一番多いところになりますので
比較的手軽に作れてMSをコレクションする、ディオラマで飾るといったあたりに向いてると思うんですね。
RGはこの大きさに詰め込まれたギミックを楽しむ向けだと思ってます。

MGは今ではHG級にMS種も増えてますが、基本的にはMS単体を作り込む向きだと思ってます。
或る意味模型的な楽しみが感じられるものかな…と。

で、今回のエクシアも含めたPGですが、PGは毎年新製品を出していくというものではありません。
製造技術や素材といった面で新しいモノを手にすることが出来た時、
仕様面でもこんな表現を行いたいというような実験的な気分も込々でスゲェもん作る!
というメーカーの全力投球な商品だと思ってる訳です。
だったらその全力投球を味わいたいと思う訳ですよ。

バリューによって作り分けるっていうのもアリだと思うんですよね。
ガンプラに限らず、戦車や車の模型で作り込んだものをRCとかで走らすのって抵抗ないですか?
エッチング張り巡らした艦船を水に浮かべて走らせるってのはかなり勇気要ると思います。
モーターライズというバリューもあればディスプレイというバリューもある。
プラモってそういうものだと思うんですよ。ガンプラもね。

20171103ppt04_2
ホントに終わっちゃいそうな展開なので、PGはPGとしてMSとしてのエクシアだったらどうする?
というところに話を持ってって模型イベントっぽい展開に切り換えてく訳ですが
多くのモデラーさんがチャレンジするのがダメージ表現だったりします。

参考例は1年戦争初期にアフリカに降りて戦い続けてきたベテランパイロットの乗るザク。
こういう設定付けだけでも作る方向性が見えてきません?

ガンプラ以外の模型を作ったことが無い人にはピンとこないかもしれませんが
戦車でも飛行機でも車でも組み立て説明書の末にはマーキング指定と一緒に
塗装図が掲載されていて戦車だったらどこそこに展開した何とか師団の…
というような塗装例が示されてます。
F1マシンであれば〇〇年のホッケンハイムとか××年の鈴鹿とかね。
パーツを切り出し作り始める前にどの仕様を作るか選択を迫られる訳ですよ。
勿論ガンプラの説明書にも塗装図出てますが、基本的には設定カラーを表現するための図版であって
ジャブロ―の…とか、ソロモンの…とか、ア・バオア・クーの時の78ガンダムというような図示では無い。
作り始める時にどんなのを作ろうっていうのを想像するのも模型的には楽しいんです。

ちょっとダメージの話から逸れてしまいましたが、MSが被弾するとどんな感じになるか、
こういうのも想像する訳です。
何もないところで想像するのも難しいのでグーグル先生に「戦車 弾痕」とか被弾というようなワードで
画像検索してもらうといろんな画像が出てきます。

薄い装甲に着弾するとかなりベコベコになる。
これが砲塔のような厚い装甲に着弾すると割れが生じたりする。
真正面に当たれば着弾点を中心に放射状に傷や塗装の剥がれが広がる…。
そういう実例をMSなんかに持って来ると説得力が増す訳です。
スパイクアーマーは多分本体に比べても硬いだろうから割れが生じた…とかね。
正面から当たれば放射状に、角度が変われば跳弾するだろうからえぐれるだけ…とかね。
実体弾ではなくビームだったらどうなる?というのも考えてくと違った表現をしたくなります。
いろんな想像・妄想を総動員して仕上げていく、こういうのも模型的には楽しい訳です。

じゃぁ、エクシアだったらどんなだろう?

20171103ppt05_2

エクシアの装甲材質って「Eカーボン」というものらしいんですよ、設定的には。
Eカーボンなんて見たことも触ったこともないからここで想像力を総動員する。

少なくとも宇宙世紀のMSのような何とか合金というようなものではないだろうから
さっきのザクのような表現とは変わってくるんじゃないか…。
カーボンというくらいだから炭素繊維のスゲェのというようなイメージは出来る。
多分軽くて強固な装甲材なんだろうけど意外ともろかったり熱に弱いんじゃないか…
というようなことを既存知識も総動員しながら考える。

今の世の中にはCFRPなどという炭素繊維強化プラスチックなんてものもあって
オスプレイの外装とかボーイング787では機体・翼の大半がCFRPだったりする
図の青いところがそうね。
F1マシンのボディなんかもこういう材質らしいんだけど、クラッシュするとどうなるか、
金属の壊れ方とはかなり違う感じじゃないです?
こういう情報とか知識を織り込みながらエクシアリペアを仕上げるってのもアリだと思うんですよ。

20171103ppt06_2
作り始める前からどんなものを作ろうか…といろんなことを考える。
作りたい方向が決まれば完成させるために必要なツール、マテリアル、段取りが見えてくる。
キングタイガー塗るのにジャーマングレイは必要無いし、島風塗るのにデッキタンは無くていい。
ポルシェ王虎ならコーティングマストだけどバルジのヘンシェルならコーティング無しで…とか。

完成品像がイメージ出来れば最短距離でそこに向かうことが出来るから
作業スピードも効率も上がる。
完成への道のりが見えてきてその道を着実に進めて行ければ「俺スゲェじゃん!」とも思える。
そうして模型趣味が楽しくなればもう後は首までつかりましょう。

作る工程ももちろん楽しいと思います。作り始める前に想像し選択するのも結構楽しいし
段取りとかをプランニングするのも多分楽しいはずです。

20171103ppt07_2
ということで、後1か月後にはPGエクシアが発売になります。
やっぱり模型的に楽しみたいよ…という方は今からどんな風に仕上げようかな…
というような想像・妄想を膨らませるておくのもいいんじゃないですかね。
どんなアプローチにも応えてくれるのがPGエクシアだと思いますので。

20171103ppt08_2
PGエクシアに絡めての俺語りはこの辺で最後に告知だけ。
昨日(11/2)から梅田のロフトさんでEXPOやってます。
新製品とか重点商品はこの会場でも既にご覧になった方も多いと思いますが
企画展示的なものも含めEXPOも是非ご覧いただきたいです。

ネット上で画像とか出てるし模型誌とかでも扱うだろうから…と思ってる人もいるでしょう。
写真と現物を見るのではかなり印象が変わります。
写真だとアングルやライティングによっては別物に見えることすらあります。
模型誌さんで試作写真を掲載してもらうこと多いですが、その写真でコレジャナイ感を抱いた人が
イベントで現物見て「お、直ってるじゃん」というような感想を述べられることあります。
実は同じモノだったりするんですけどね。

それくらい印象はちょっとした条件で変わりますからお時間のある方は是非お運びください。


というような感じ。
敢えて口語調で記させていただきました。

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2017年8月24日 (木)

モビルスーツの武器を塗る時

振り返るとガンプラに関して指定色で塗装することは極めて稀で
特に武器装備関係は指定通りに塗った記憶がほとんど無い。

現在ガンダムベース東京の工房コーナーに面した
作品展示ケース内に置いてあるサイコザクなどもその例に漏れず
シュツルムファウストはダークイエローで、
ジャイアントバズは基本色ジャーマングレイで塗装している。

20170824b
このあたりの配色に関しては
色合い、ツヤに於いてMSとは異なる配色で立たせたいという気分や
自分なりに自分に課す俺ルールに準じていたりする。

武器塗装に関する俺ルール、
現実に存在しないものだからこそ自分が納得出来るガイドラインというか
作る上での法則性のようなものはある訳です。

MSの武器装備関係は歩兵携行装備という感覚で仕上げていて
バズーカやシュツルムファウストのような大口径火器は車両(機体)色
ハンドガン、サブマシンガン、アサルトライフル的な銃器などは
銃把は別として基本金属色で仕上げるようにしている。

金属色で仕上げる銃にしてもフレームのような堅牢であるべき部位と
作動系部位、マガジンのように使い捨てる場合もあるような部位では
使われている材質も変わってくるんじゃなかろうか…ということで
塗色も変えるようにしている。

マシンガンあたりだと
フレームにはアイアンにつや消し黒を混ぜたフラットダークアイアン
作動部のカバーにはスターブライトアイアン
作動部にはアイアンもしくはチタンシルバー
マガジンはファインシルバー
というような感じで塗り分けしていたりする。
で、それらを連邦、ジオンでそれぞれアレンジする訳です。

こういう塗り分けはMGのような中フレームものでも同様な感じで
更にチタンゴールドとかカーボン柄の模型用フィルムシートなども加え
配色していたりします。

90mmだの120mmの弾を撃ち出す時点で大口径火器なんだけどなぁ…
とよく思ったりもする訳ですが、そこは「らしさ」の演出、
ということで自分的には納得ラインに収まってる訳です。

こういうのは自分用のガイドラインなので
他人に押し付ける気は毛頭ないし、
ガンプラコンテストなどの審査に影響することも全く無いんですけど
自分が作っていて面白れぇと思えるのは
そういう俺ルールの中でどう表現しようか…という辺りだったりする訳です。

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2017年5月29日 (月)

カッター3種


カワグチがカッターを使用する時に気にするポイントは
「切れ味」「耐久性」「取り回しの良さ」ということになるのだが
ここ1ヶ月ほどの間に3種のナイフがお道具箱の中に加わった。

20170529


■ NTカッター BD-2000(黒刃)
デザインナイフ用のBD-2000は自分で刃を折って使うタイプで
近年カワグチが頻度高めで使用している30度刃用のホルダーでも使え
切れ味が良く、切り口もきれいで細かい作業を行う際には絶大。
但し、切れ味の低下は早いようなので30度刃用ホルダーで
カッターナイフとして使用するよりも
本来のデザインナイフとして使用した方が良さそうに思える。
因みにこの替え刃は某プロモデラー氏のお薦めの言と併せ譲り受けたもの。

■ 3M Scotch チタンコートカッターPRO S型 内装用
替え刃にチタン合金コートを施すことで刃先の摩耗を防ぎ
耐久性を高めているとのことで業務用カッターとして販売されている。
刃加工も一般の替え刃よりも鋭角刃加工されているそうで
切れ味も良くなっているそうで、プラスチックの加工に使用した場合
切れ味、耐久性がどれくらい保てるのかは現在実地にて試験中。
3Mの中の人から使ってみて…とサンプルとして頂戴した。

■ 貝印 職専目透しカッター SS-110
東急ハンズ新宿店の工具フロアで見かけた刃幅6mmというスリムなカッターで
細かい作業を行う際の取り回しに良さげなスリムタイプ。
やや華奢なホルダーに強度的な不安は残るが
パワーカットするのであれば他を使用するので多分問題は無いはず。
切れ味は一般のカッターナイフと同等な印象を受ける。

というような具合で新たに使い始めたカッター3種だが
それぞれ自分の手への馴染み具合の相性というのもあるので
用途で使い分けしながら今しばらく使用感を試して(確認して)みたい。

しかし、新しいツールを手にすると心躍るのは男のサガなんだろうか。

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2017年4月 8日 (土)

命名;ガンダムバルバトスアサルト

バンダイホビーサイトで先日告知された
「ガンプラカスタマイズサーキット」
比較的簡単なミキシングベースでのカスタマイズというお題で製作した
作例の解説も今日掲出された。

とりあえず作ってみよう的な解説なので
比較的簡便な製作テクニックをいくつか提示させていただいたのだが
実際の製作に関しては多少こだわった部分もある。
あの頁であまり込み入ったことを記すことで
なんとなく敷居が高い…と思われては逆効果なので
あっさり気味に構成したのだけれど
ここではどんなことを考えながら作ったのかという辺りにも触れてみたい。

20170407a

最近ガンプラはじめました、という方でも出来そうなものということで
ルプスとバエルをミックスして"僕の最強ガンダムを…"
というのは発注を受けて打ち合わせしている段階でほぼイメージ出来た。
バルバトスにバエルのスラスターウイングを背負わせることで
ビジュアル的なキャッチーさはアピールできる。

バルバトスに関してはルプスレクスだとカリカチュアライズ加減が強く
個性が強すぎるように思えたのでルプスをベースにした。

バエルもルプスもフレームは金型を共用しているので
ブロック単位でのコンバートは容易、
両機とも白が基調になっているので無塗装で仕上げるにしても
ミックス後に違和感が生じないだろうということで
選択肢的にはバエル一択で決めた。

構成的には頭・ボディ・肩・足がルプス、
腕・脚・バックパック周りにバエルを用いている。

あくまでもバルバトスとして見せたい気分だったので
一見してルプスであることを感じさせる肩と爪先の赤は絶対に残す、
というのは今回のこだわりどころでもある。

バルバトスの脚部ふくらはぎは特徴的なデザインで仕上げられているので
この特徴を消し、頭部、肩・足の赤にバルバトスイメージを集約させる事を考え
バエルの脚を持ってきたが、バルバトス風味はこれで少し薄まったものと思う。
スラスター一体の腰サイドアーマーは
背部のスラスターウイングと併せるとやや煩雑に見えるように思えたので
バエルのシンプルなサイドアーマーを使用。

スラスターウイングを付けたことで空戦機能を備えた機体と思われがちだが
バルバトスのイメージとして強烈な地上戦にこだわりたい気分はあった。
機能的には瞬間的に突進力を高めるためのスラスターなのじゃ!
というのが作っている時の正直な気分。

メイスでどつく系戦闘スタイルが印象的なバルバトスだけに
装備としてメイスは外せないところ。
無印バルバトスがロングバレルの火器を持つ姿というのも
かなりハマって見えたので今回はMSオプションセット7から
大型レールガンを持ってきて持たせている。

今回塗装は行わず、
スミ入れシャープ@クレオスでパーツ表面にダメージや汚れを入れることで
全身傷だらけイメージのあるオルフェンズ世界を表現している。

ダメージ表現を行う際に刃物でパーツを傷つけるというのは
多くの人が行っている訳だが、1/144というスケールを意識すると
切り傷などは実際に傷を付けるまでも無く
シャープペンで描き込むだけでも十分それらしく見えるのではないか…
と思う訳です。

20170407b_2

シャープペン汚しが過ぎるように思いましたが、
スラスターウイングを広げ、全身が収まるカットを撮る時には
どうしても引き気味のアングルになりあまり目立たなくなるはずなので
地上戦ゆえの足回りのダメージ・汚しは過度に、
バストアップでも撮るであろう上半身は押さえめな描き込みを意識した。

黒鉛で描いたもの、触っているうちに剥げてくるのは避けられないため
定着させるためにプレミアムトップコート <つや消し> スプレー@クレオス
を吹きつけているが、つや消しの加減もソフトな感じでなかなか良い。
しかも水性なのでこれから訪れる梅雨の季節でも
カブリを警戒する必要が無いというのは実にありがたい。

20170407c

ザックリこんなことを考えながら仕上げたのがこの機体だったりするのです。

Fun to build! カスタマイズ講座 

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2017年4月 5日 (水)

ゲート跡を消す作業

模型教室的なイベントをやっていると様々な場面に遭遇するが
割りとよく見かけるのがゲート跡を整形する際に
親の仇を討つが如く
粗目の紙ヤスリをパーツ表面でいつまでも擦っている子の姿。

20170405

ゲートカットする際にパーツに近いところまで追い込んでおけば
ゲート跡をヤスリで均す作業は数度ヤスれば実はほぼ終わっている。

その後の整形作業はゲート跡を均す作業ではなく
最初にヤスった際に傷付けたパーツの傷を消す作業な訳で
厳密には目的が違っている訳です。

念には念を入れてという気持ちはわかるし
自分なども経験があるので笑えないのだけれど
いつまでも粗目のヤスリで擦っていると
その後の傷を消す作業の手間が増えるだけ。

ゲート跡の突起が無くなったらとっとと傷消し作業に移った方が良い訳です。

自分が普段やっている作業も目的と行為を認識すると
案外省けたり効率よく作業を済ませることが出来る訳で
些細なことでも1パーツあたり2~3箇所あるゲート×パーツ数ぶん
作業はある訳ですからHGクラスならいざ知らず
MGだのPGだのを作るとなったら効率よく作業を進めた方が
労力も根気も随分軽減されるんではないかと思う訳です。

お台場GFTの営業が終了し、
夏を目標に "Gundam Base Tokyo" がオープンする予定だが
カワグチ的にもG-Base Tokyoに一枚噛んでいる訳で
Expoつくろう部屋でやってたようなことも時々やることになると思うのだけど
出来ればHow-To嫌いのカワグチがお伝えするのは
こういうことになるんではないかと思うのだね…。

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2016年12月27日 (火)

おおさかホビーフェスでお伝えしたこと(抜粋)

今年の11/3 文化の日に大阪で行われた「おおさかホビーフェス」で
カワグチさんはどんな話をしてきたんですか?

というご質問を時々戴くので少し触れると
基本的には先日発売された「MG サイコザク ver.Ka」のプロモーションの一環
ということで、前半に商品に関する最新情報と開発秘話的な話を
BHCの開発担当氏を招いてお話し、
後半は「俺作るんだったらこういうこと考えるっス…」的なお話をした。

pptデータを作成し持ち込んだ訳だが、
その時に使った資料の一部をご覧戴こうかと思う訳です。

まぁ、普段いろんなところで話してることなので
「またかいな…」とおっしゃる向きはスルーの方向で。

【サンダーボルト宙域でMS飛ばせば傷だらけになるっしょ…】

20161227a

デブリが濃密に漂う空間にスゲェ速度で突っ込んだらどうなりますか?
という話です。
足回りに泥汚れは付かないでしょ、
でも、頭や肩には無数の細かい傷が付きますよね(多分)。
全塗装しない人でもちょっとした工具とガンダムマーカー(シルバー)があれば
それらしい雰囲気を出せる訳です。

今迄はRGシナンジュを題材にやってた話をMGサイコザクに持ち込んだ訳です。
「RGシナンジュ、塗装して仕上げる気にならんわぁ…」という人は多いでしょ。
でもそこに手を加えるとしたらこんな方法もあるのよ、というご提案。

【サイコザクを仕上げる時に既存のザクからパーツを持ってきたとしたら…】

20161227b

劇中でフレーム状態で試験されていたサイコザクに
外装をセットして実戦投入するシーンがありますが、
その時、完全新規の外装の他に
部分的に既存の機体のパーツも使って仕上げる…というのも
まぁ無い話では無いと思う訳です。

じゃぁ、そういうパーツに傷が付けば上から塗っている赤が剥がれて
ザクグリーンが露出することもあるよね、
もっと傷が深ければ地金の色が出てくるってのもあるんじゃない?
という表現を3つのアプローチでご紹介しました。

ちなみに上の2パターンは剥がれを塗装を乗せ方向で表現したもの、
3番目は塗膜を作り実際に剥いでいく方法で表現したものになります。

一番上が手間のかからない、以下、順に手間増えるアプローチになってますが、
言いたいことは、
求める仕上げを得るための方法は一つじゃないです。
自分に合ったやり方で正道だろうが邪道であろうが
効果が得られればいいのよ。

ということ。

そういう考え方が俺が思う「ガンプラは自由だ!」という意識なんですわ。
なお、画像中の緑文字は口頭で説明した部分になります。
  

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2016年12月17日 (土)

GBWC2016 世界決勝

明日12/18にGBWC2016の世界決勝が行われます。

今年度の世界一がそこで決まる訳ですが、
表彰式の模様は今回もネット配信されます。
GBWC公式サイトでは各エリア代表の作品がすべて出揃い
作者さんのコメントと共に掲載されています。

果たしてどの作品が第6回大会を制すのか…。

そして12/19以降、年明け頃までGFTのガンプラTOKYOでは
各エリアのファイナリスト作品が一堂に会する形で展示される予定です。

公式サイトで各作品を事前チェックし、
表彰式で結果を追い、
GFTで作品をその目で見る。

お時間のある方にはそんな楽しみ方をしていただけるとありがたいです。


The World Final of GBWC 2016 will be held on 12/18.

Although the world's best of this year will be decided there,
the awards ceremony will be delivered online this time as well.
On the GBWC official website, all the works of each area
representative are posted together with the comments of the Builders.

Which works will win in the 6th GBWC?

And since 12/19, until around the new year, GFT's GUNPLA-TOKYO
Each area finalists' works are planned to be exhibited together.

Preliminarily check each work on the official website,
know the result with the awards ceremony,
and see the work with that eye in GFT.

It would be appreciated if you have time to enjoy such a way of enjoying.

【 GBWX2016 Official Site 】
http://bandai-hobby.net/GBWC/championship.html

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