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2018年3月 6日 (火)

「こと~築地寿司物語~日本の女は強かった」

昨年上演された"こと~築地寿司物語~"の続編が上演されている。
大正期から築地で店を構える"築地玉寿司"をモデルとした舞台劇で
主人公であることさんが日本橋で奉公にあがるところから始まり
関東大震災、太平洋戦争といった歴史的事件を背景に
日本橋から築地への魚河岸の移転、築地での出店といった
ことさんの人生を左右する様々な出来事がお芝居の中で描かれる。

誰しもが思惑を抱え利を求める。
時代を問わず人の振るまいというのは概してそのようなものだが
人生を上手く回している時はなんの問題も無く時は過ぎていく。
しかし、アクシデントが生じたり思惑通りに行かなくなると脆さが表出する。

幾多の困難に直面しながらも常に前に進む歩みを留めず
日本初の女性寿司店主として自ら板場に立ち、老舗寿司店の礎を築いたことさんは
思惑や利得と無縁なピュアな人生を送られた。
だからこその強さ、優しさを惜しみなく周りにもたらすことが出来たのだろう。
それ故に、ことさんは築地の女神と呼ばれ周囲から頼られ親しまれたという。

そんなことさんを演じるのは鳳恵弥さん。
昨年の舞台から引き続きことさんを演じられる。
それ故かことさんを演じる恵弥さんは時代の進むにつれ激変していく環境の中でも
おりおりのことさんを演じ切られているように思える。

後に玉寿司の初代店主となる栄蔵さんはダブルキャストだったが
自分が観た舞台では山本圭壱さんが演じられた。
寿司屋の大将然とした雰囲気がとても感じられる好演だった。
お芝居の途中で日替わりゲストをお客さんとして迎える時間が設けられているが
フリートークに近いアドリブでの会話の折には
それまでの栄蔵さんとは違った目の輝きが感じられ
ゲスト(この日は木根尚登さん)を立てながらも弄り倒す
短い時間ながら芸人さんの真骨頂を垣間見せてくれた気がする。

他にも築地の顔役でもある医師に渡辺裕之さん
勝気な芸妓さんに市川美織さん
活弁士に若井おさむさん
といった多くの方もご存知の方々が出演されている。

公演も前半を消化し明日3/6の休演日を挟み3/11に樂日を迎える。

仕事や勉強といったルーチンに浸かっている人は
時々非日常に触れることでリフレッシュも出来る。
積極的にそんな時間を自分に設定するのは悪くない。
その時間を笑えて泣けるエンターテインメントに振ってみては如何だろう。

20180305d

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