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2016年6月 1日 (水)

【ディテールアップを考える時に知っとくとちょぴっといいかもしれないこと】

プラモデルが金型を使って作られている、
というのはほぼ皆さんご存知のこと。

パーツ表面にはモールドと称される彫刻があり、
これがキットの精密感を表現している訳です。

で、金型を使い射出成型を行う場合、
きれいにモールドが入る面と入らない面が出てきます。


20160606a
金型のキャビ側とコア側が合わさる面と平行になる
成型品のトップ面には精緻な彫刻も入れられるのですが、
立ち上がりとなる垂直面には
金型を開くときにパーツが引っ掛かるような彫刻は入れられません。

20160531a_2

このような部分をパテ等で埋め、彫刻し直してやると
シャープな仕上がりになります。

ちなみに金型を開き成型品を取り出す時にはコア側の金型を開きます。
その時成形品はコア側に残る訳ですが、これを取り出すためには
コア側の金型に仕込まれている多数の"突き出しピン"と呼ばれる棒状のもので
成型品を押し出しコア側から外す形になります。

成型間もないタイミングでは成型品もまだ完全に冷めて硬化している訳ではないので
パーツの裏側を見ると丸く浅い跡が見られます。
これが"突き出しピン跡"と呼ばれるもので、
ガンプラでは組み上げた際に極力見えない位置に来るよう配置してます。

20160531c
さて、金型と彫刻の因果関係を踏まえ、
実際にディテールを追加していくことを考えると
まず、金型の立ち上がり面にディテールを追加していくといいんじゃない?
と、思い至る訳です。

20160531b

ガンプラのほとんどは胸ブロックを前後合わせで組み立てます。
ということは、胸側面には彫刻があまり入っていない、
入っていてもキレのある彫刻は入れられない訳で、
そのあたりから攻めるというのは効果的だと思う訳ですよ。

スケールに合わせ、全体の彫刻の入り具合に合わせ
バランスを考えてディテールを追加していくと完成後の雰囲気は
多少は変わってくるんじゃないかと思う次第。

またまた余談ながら上画像ではパネルモールドの表現として
透明シールの余白をカットしたものを使ってます。
プラバン・プラペーパーよりも段差が小さいぶん
小スケールのモデルには適してるんではないかと思う訳です。
もちろん上から塗装できますし。

ついでに記しときますと、昔タミヤの隼鷹を作った時に
艦載機胴体の黄帯2本線を描くためにホイルシールの余りの
黄色く印刷された部分を細切りにして貼り付けたら
そんなに悪い感じじゃ無かったス。

20160531d
今ならハセガワの模型用カラーフィルムとかもありますが
ホイルシールのコシというのは案外細かいところに貼り易かったりします。


※補足

冒頭の金型の概念図では金型を開くときに縦方向に開くような図になってますが
実際に成型機にセットされる時は図を90度回転させた状態で
開き方向は水平方向に開かれますので誤解無きよう。

だったらそう描けばいいのに…と自分でも思いますが
一般に金型の概念を伝える時に「たい焼き」の作り方が例に挙げられます。

考え方としては分かり易いのですが
製造プロセスを考えると同一視はして欲しくないなぁ…
ということで図解する時に「たい焼き」レイアウトを描いた後で
金型の概略を図示する癖がついてしまっているため
何の違和感も無く描いてしまっている訳で…申し訳ナス。

あと、今回の金型の話は一般論ということで
金型に引っ掛かるところ(アンダーと呼んでます)をどうしても再現したい…
という場合は金型製作時に"スライド"という構造を設け表現する場合があります。

一般の金型よりも機能が付加されることで
コスト、耐久性の面から、模型では限定的な使用しかされていないのが現状です。

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