2017年8月24日 (木)

モビルスーツの武器を塗る時

振り返るとガンプラに関して指定色で塗装することは極めて稀で
特に武器装備関係は指定通りに塗った記憶がほとんど無い。

現在ガンダムベース東京の工房コーナーに面した
作品展示ケース内に置いてあるサイコザクなどもその例に漏れず
シュツルムファウストはダークイエローで、
ジャイアントバズは基本色ジャーマングレイで塗装している。

20170824b
このあたりの配色に関しては
色合い、ツヤに於いてMSとは異なる配色で立たせたいという気分や
自分なりに自分に課す俺ルールに準じていたりする。

武器塗装に関する俺ルール、
現実に存在しないものだからこそ自分が納得出来るガイドラインというか
作る上での法則性のようなものはある訳です。

MSの武器装備関係は歩兵携行装備という感覚で仕上げていて
バズーカやシュツルムファウストのような大口径火器は車両(機体)色
ハンドガン、サブマシンガン、アサルトライフル的な銃器などは
銃把は別として基本金属色で仕上げるようにしている。

金属色で仕上げる銃にしてもフレームのような堅牢であるべき部位と
作動系部位、マガジンのように使い捨てる場合もあるような部位では
使われている材質も変わってくるんじゃなかろうか…ということで
塗色も変えるようにしている。

マシンガンあたりだと
フレームにはアイアンにつや消し黒を混ぜたフラットダークアイアン
作動部のカバーにはスターブライトアイアン
作動部にはアイアンもしくはチタンシルバー
マガジンはファインシルバー
というような感じで塗り分けしていたりする。
で、それらを連邦、ジオンでそれぞれアレンジする訳です。

こういう塗り分けはMGのような中フレームものでも同様な感じで
更にチタンゴールドとかカーボン柄の模型用フィルムシートなども加え
配色していたりします。

90mmだの120mmの弾を撃ち出す時点で大口径火器なんだけどなぁ…
とよく思ったりもする訳ですが、そこは「らしさ」の演出、
ということで自分的には納得ラインに収まってる訳です。

こういうのは自分用のガイドラインなので
他人に押し付ける気は毛頭ないし、
ガンプラコンテストなどの審査に影響することも全く無いんですけど
自分が作っていて面白れぇと思えるのは
そういう俺ルールの中でどう表現しようか…という辺りだったりする訳です。

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2017年6月13日 (火)

マスマスホガラカ#08 ~Gガン話し 補足~

表題に「補足」と記してますが配信未見の方はまず配信をご覧くださいませ。

機動武闘伝Gガンダムはガンダム・ガンプラ史上に於いて結果的に実にエポックな作品となった。
Gガン前後の話しは植田Pのマスマスホガラカでお話しさせていただいた通りなのだが
若干補足すると当時はBB戦士全盛の時期、リアルガンダムのMDは低調で
ZZ以来7年ぶりのTVガンダムとして大きな期待と共にスタートしたVガンダム。
商品販売実績的には期待値に及ばず深刻な危機感が支配していた状況で
サンライズは今川監督を立て新たなガンダムを提示しようとした。

例年、早秋には商品ラインナップの検討に入っていたスケジュール感のもと
ポルカガンダムと称された新作ガンダムの企画は進められたのだが、
当時世間はストⅡに代表される格ゲーが趣味世界を席巻していた時代。

「これからはなぁ、戦争じゃなく格闘なんだよ。」
当時のバンダイの開発の一番エライ人の鶴の一声がそこに入る。
そして提示されたのは「世界のガンダムが覇権をかけて闘うんだ。」
と、世界各国の意匠が反映されたガンダム顔の一覧。

とりあえず植田Pは持ち帰り、自分たちは茫然自失に近い状態。
企画が白紙に戻り、サンライズでは今川監督が新たなプロットを書き上げ、我々に提示された。
その間、今川監督と南Pは本当にここまでやっていいのか?
という振り切ったアイデアを持って度々植田Pに確認されたらしい。

そうして上がったプロットを見て、間違いなく面白く熱中できる作品になるはず…という確信のもと
気を取り直して商品化に向けて走り出す。1993年11月。
通常スケジュールに比し既に2ヵ月強の遅れが出ている。
当然サンライズの現場もエライことになっているのは容易に想像できた。

Vガンダムが終了しGガンダムが始まるまで3週を特番でつなぎ
本編がスタートしたのは1994年4月末。
GWが終わるとすぐに静岡ホビーショーというタイミング。
海のモノとも山のモノともわからない新しいガンダムの見本市出展に好意的な目は無く
対面ブースで説明員がお客様に商品をご案内するというスタイルだった当時、
Gガンコーナーに立っていた自分などは4日間丸っと針のむしろ状態。

唯一の救いだったのが小学生や未就学児が映像が流れるモニターを熱心に見ながら
繰り返し流れる主題歌に合わせ歌っている姿だった。
その辺りのくだりからその後についてはいろんなところで話しているので
大筋については多くの方がご存じのとおり。

ガンダム・ガンプラ史上にあってGガンダムがエポックであったと言い切って憚らないのは
もしあの作品が新規需要層を巻き込んでの成功裏に終わらなければ
その後確実にTVガンダムはジリ貧になっていただろうということ。

Gガン後にガンダムWが作られる保証は無かった訳で、
その後のSEED、ダブルオー、オルフェンズといった
地上波放映ガンダムが存在し得たかどうかも現実的には怪しいところ。
Gガン、ウイングを以って進められた海外展開も少なくともあのタイミングではあり得ない。

ガンダムというコンテンツそのものが終焉を迎えたかどうかは断じることは出来ないし
地上波では期待薄でもOVAなどで継続されることはあったかもしれない。
しかし、OVAや劇場版といった作品は観たいという積極的な意思が無ければ
接触機会そのものが希薄となる。
好きな人のための新作で市場を広げていくことを望むのは難しい。
そうした環境下ではオワコンと見做される状態になったろうことは否定できない。

仮定の話ならSD武者頑駄無を地上波で…といった可能性も無いでは無かったかもしれないが
それでガンダムに完全に決別してしまう人も少なくは無かったろう。

商品的にもGガンダムでターゲットのセグメントを
自分自身、部内、流通ともに認識せざるを得なかったからマスターグレードは生まれた訳で、
商品戦略がそれまで通りに行われていればMG、PGといったブランドは生まれなかった可能性もある。

もしGガンという作品が無かったら…
更に言えば東方不敗登場後の盛り上がりが無かったら…
Gガンをガンダムとして認める認めないというマインドは今も一部に残っているようだが
機動武闘伝Gガンダムがガンダム・ガンプラ史に於ける中興の祖であったことは間違いない。

記録本やWebサイトなどに掲出されているスタッフリストを見ると確かに錚々たる名前が連なっている。
結果を知る人からすると失敗の余地は無いように思われるだろう。
しかし、当時関わった人たちの心情はデータ化できない訳で
ガンダムにとどめを刺すことになるかもしれないというリスクを背負いながら現実に動いていた現場に
間接的ではあるもののオンタイムで触れることが出来たという経験は実に得難いものだったと思える。

というようなことを自分などは振り返るにつれ思いを強くするのである。

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2017年5月31日 (水)

ライブ感と手軽さ・気軽さ

夏にG-BaseTokyoがオープン予定ということで
SNSで実演系イベントに関する振りを入れさせてもらった。
今だ全容をお伝えできないG-BaseTokyoに興味・関心を持ってもらう
というゲスい思惑も込々だったのだが、
概ね好意的に受け取って戴けている様子。

ロケーション的に行くのは難しいというご意見も勿論あり
実演系イベントに限らず配信というのも実際考えていたりはする。

ただ、G-BaseTokyoのコンテンツを企画していく中で
配信に関しては少し引っかかるところも正直ある。

有難がって見れ…などという不遜なことは夢にも思わないが
その場の空気に触れることで
思い入れを深め、感情移入が促されるという作用が生じ得る。
身近に感じてもらい機会あればいずれお台場に行ってみたい…
と思ってもらえるならば配信でG-BaseTokyoの諸々を広めていくことは
非常に有効なのだけれど、
配信で見たからわざわざ行かなくてもいいや…となると
むしろ逆効果にもなり得る。
気軽さ・手軽さは時として消費スピードを加速させ陳腐化を促す。

プラモ趣味を広めたい気持ちと陳腐化を恐れる気持ち。
その間が現実的な落としどころではあるんだろうなぁ。

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2017年5月29日 (月)

カッター3種


カワグチがカッターを使用する時に気にするポイントは
「切れ味」「耐久性」「取り回しの良さ」ということになるのだが
ここ1ヶ月ほどの間に3種のナイフがお道具箱の中に加わった。

20170529


■ NTカッター BD-2000(黒刃)
デザインナイフ用のBD-2000は自分で刃を折って使うタイプで
近年カワグチが頻度高めで使用している30度刃用のホルダーでも使え
切れ味が良く、切り口もきれいで細かい作業を行う際には絶大。
但し、切れ味の低下は早いようなので30度刃用ホルダーで
カッターナイフとして使用するよりも
本来のデザインナイフとして使用した方が良さそうに思える。
因みにこの替え刃は某プロモデラー氏のお薦めの言と併せ譲り受けたもの。

■ 3M Scotch チタンコートカッターPRO S型 内装用
替え刃にチタン合金コートを施すことで刃先の摩耗を防ぎ
耐久性を高めているとのことで業務用カッターとして販売されている。
刃加工も一般の替え刃よりも鋭角刃加工されているそうで
切れ味も良くなっているそうで、プラスチックの加工に使用した場合
切れ味、耐久性がどれくらい保てるのかは現在実地にて試験中。
3Mの中の人から使ってみて…とサンプルとして頂戴した。

■ 貝印 職専目透しカッター SS-110
東急ハンズ新宿店の工具フロアで見かけた刃幅6mmというスリムなカッターで
細かい作業を行う際の取り回しに良さげなスリムタイプ。
やや華奢なホルダーに強度的な不安は残るが
パワーカットするのであれば他を使用するので多分問題は無いはず。
切れ味は一般のカッターナイフと同等な印象を受ける。

というような具合で新たに使い始めたカッター3種だが
それぞれ自分の手への馴染み具合の相性というのもあるので
用途で使い分けしながら今しばらく使用感を試して(確認して)みたい。

しかし、新しいツールを手にすると心躍るのは男のサガなんだろうか。

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日本の始まりの物語

劇団歴史新大陸 第十回本公演「古事記-日本の始まりの物語-」を拝見した。

古事記という一大叙事詩を舞台演劇としてどのように観せてくれるのか、
というのは非常に興味深いところだった。
本日樂日を迎えられたということで書いてしまうと
イザナギとイザナミの国つくりから三貴神の誕生までは
ナレーションにてダイジェストが語られ、アマテラスの岩戸隠れから舞台は始まる。
その後、スサノオの高天原追放、クシナダヒメとの出会い、八岐大蛇退治、
世代が進みオオナムジと因幡の白兎、スセリビメとの駆け落ち、
オオクニヌシの国造り、国譲りを巡る高天原と中つ国の対立、国譲り
そして天孫ニニギの中つ国への降臨までが演じられた。

コンパクトにまとめられた「日本の始まりの物語」は長大な話を
非常にうまくまとめた舞台だったと驚きを感じた。

エピソードだけでも数本分の作劇にに耐え得る内容を2時間余に圧縮する訳で
その点からするとスサノオが八岐大蛇を退治するまでの流れはやや駆け足に思われ
観る側もストーリーを追いかけるのに精一杯となり
各神々への感情移入を促す個性の見え方はやや希薄な印象を受けた。
高天原で乱暴狼藉を働くスサノオのエピソードは語りの中で消化されたためか
荒ぶる神としてのスサノオの存在感がやや弱く感じられたというのも正直な印象。

しかし、因幡の白兎の個性が強く立っていて
以後のオオナムジを中心に動いていくストーリーはドラマチックではある。
オオナムジとスセリビメが出雲に向け根の国を後にするくだりは実に印象的で
スセリの父神である愛すべき乱暴者スサノオの父性は愛おしく感じられる。

理想の国造りを目指すオオナムジ改めオオクニヌシだが
優し過ぎるがゆえにやや優柔不断にも思えるオオクニヌシの姿には
自分などは三國志演義の劉備の姿が重なってしまう。
劉備の蜀は劉備没後に徐々に国力は衰え、やがて滅ぶことになるのだが
出雲ではオオクニヌシが2人の息子に治世を任せていたところに
高天原から国譲りを迫られ結果的には屈することになる。

流血の事態を避けたい最高神アマテラスの懊悩は人間的で
演じる鳳恵弥さんの凛とした立ち居振る舞いと
コミカルに表現されるアマテラスのギャップがいい塩梅で
人間味溢れるアマテラスとしてキャスティングの妙が感じられた。
全体に音響が強く感じられ台詞と被ると聞き取りにくい箇所もあったが
恵弥さんの声の張りは強く、その辺りもアマテラス然としていたように思えた。


舞台を見終えて断片的に記憶していた古事記のエピソードが
神々の名前と一体となり消化できたような気がする。
観てよかった…という思いと共に、
改めて「古事記」を紐解いてみたいとも思うが、
「古事記」というとお勉強的な響きがあり腰が引けてしまう向きもあるやに思う。
しかし、語られる話や登場する神々は実に人間臭く、
ギリシャ神話と神々に見られる人間臭さとそれほど変わらないようにも思える。
思う以上に敷居は低いのではなかろうか。

天皇陛下の後継に関する話題が様々に言われる昨今、
皇室の系図を辿っていけば古事記の世界に行き着く訳で
万世一系という考え方には異論もあろうが、学術的な考証・検証とは別に
祖神である天照大御神から邇邇芸命の天孫降臨を経て
神武天皇より今に至る皇室の存在は日本人の精神形成の根底に根付くものであり
皇室の話題を耳にした時に太古の神々にまで思いを馳せる…
というのは全然アリだと思う。

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2017年4月 8日 (土)

命名;ガンダムバルバトスアサルト

バンダイホビーサイトで先日告知された
「ガンプラカスタマイズサーキット」
比較的簡単なミキシングベースでのカスタマイズというお題で製作した
作例の解説も今日掲出された。

とりあえず作ってみよう的な解説なので
比較的簡便な製作テクニックをいくつか提示させていただいたのだが
実際の製作に関しては多少こだわった部分もある。
あの頁であまり込み入ったことを記すことで
なんとなく敷居が高い…と思われては逆効果なので
あっさり気味に構成したのだけれど
ここではどんなことを考えながら作ったのかという辺りにも触れてみたい。

20170407a

最近ガンプラはじめました、という方でも出来そうなものということで
ルプスとバエルをミックスして"僕の最強ガンダムを…"
というのは発注を受けて打ち合わせしている段階でほぼイメージ出来た。
バルバトスにバエルのスラスターウイングを背負わせることで
ビジュアル的なキャッチーさはアピールできる。

バルバトスに関してはルプスレクスだとカリカチュアライズ加減が強く
個性が強すぎるように思えたのでルプスをベースにした。

バエルもルプスもフレームは金型を共用しているので
ブロック単位でのコンバートは容易、
両機とも白が基調になっているので無塗装で仕上げるにしても
ミックス後に違和感が生じないだろうということで
選択肢的にはバエル一択で決めた。

構成的には頭・ボディ・肩・足がルプス、
腕・脚・バックパック周りにバエルを用いている。

あくまでもバルバトスとして見せたい気分だったので
一見してルプスであることを感じさせる肩と爪先の赤は絶対に残す、
というのは今回のこだわりどころでもある。

バルバトスの脚部ふくらはぎは特徴的なデザインで仕上げられているので
この特徴を消し、頭部、肩・足の赤にバルバトスイメージを集約させる事を考え
バエルの脚を持ってきたが、バルバトス風味はこれで少し薄まったものと思う。
スラスター一体の腰サイドアーマーは
背部のスラスターウイングと併せるとやや煩雑に見えるように思えたので
バエルのシンプルなサイドアーマーを使用。

スラスターウイングを付けたことで空戦機能を備えた機体と思われがちだが
バルバトスのイメージとして強烈な地上戦にこだわりたい気分はあった。
機能的には瞬間的に突進力を高めるためのスラスターなのじゃ!
というのが作っている時の正直な気分。

メイスでどつく系戦闘スタイルが印象的なバルバトスだけに
装備としてメイスは外せないところ。
無印バルバトスがロングバレルの火器を持つ姿というのも
かなりハマって見えたので今回はMSオプションセット7から
大型レールガンを持ってきて持たせている。

今回塗装は行わず、
スミ入れシャープ@クレオスでパーツ表面にダメージや汚れを入れることで
全身傷だらけイメージのあるオルフェンズ世界を表現している。

ダメージ表現を行う際に刃物でパーツを傷つけるというのは
多くの人が行っている訳だが、1/144というスケールを意識すると
切り傷などは実際に傷を付けるまでも無く
シャープペンで描き込むだけでも十分それらしく見えるのではないか…
と思う訳です。

20170407b_2

シャープペン汚しが過ぎるように思いましたが、
スラスターウイングを広げ、全身が収まるカットを撮る時には
どうしても引き気味のアングルになりあまり目立たなくなるはずなので
地上戦ゆえの足回りのダメージ・汚しは過度に、
バストアップでも撮るであろう上半身は押さえめな描き込みを意識した。

黒鉛で描いたもの、触っているうちに剥げてくるのは避けられないため
定着させるためにプレミアムトップコート <つや消し> スプレー@クレオス
を吹きつけているが、つや消しの加減もソフトな感じでなかなか良い。
しかも水性なのでこれから訪れる梅雨の季節でも
カブリを警戒する必要が無いというのは実にありがたい。

20170407c

ザックリこんなことを考えながら仕上げたのがこの機体だったりするのです。

Fun to build! カスタマイズ講座 

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2017年4月 5日 (水)

ゲート跡を消す作業

模型教室的なイベントをやっていると様々な場面に遭遇するが
割りとよく見かけるのがゲート跡を整形する際に
親の仇を討つが如く
粗目の紙ヤスリをパーツ表面でいつまでも擦っている子の姿。

20170405

ゲートカットする際にパーツに近いところまで追い込んでおけば
ゲート跡をヤスリで均す作業は数度ヤスれば実はほぼ終わっている。

その後の整形作業はゲート跡を均す作業ではなく
最初にヤスった際に傷付けたパーツの傷を消す作業な訳で
厳密には目的が違っている訳です。

念には念を入れてという気持ちはわかるし
自分なども経験があるので笑えないのだけれど
いつまでも粗目のヤスリで擦っていると
その後の傷を消す作業の手間が増えるだけ。

ゲート跡の突起が無くなったらとっとと傷消し作業に移った方が良い訳です。

自分が普段やっている作業も目的と行為を認識すると
案外省けたり効率よく作業を済ませることが出来る訳で
些細なことでも1パーツあたり2~3箇所あるゲート×パーツ数ぶん
作業はある訳ですからHGクラスならいざ知らず
MGだのPGだのを作るとなったら効率よく作業を進めた方が
労力も根気も随分軽減されるんではないかと思う訳です。

お台場GFTの営業が終了し、
夏を目標に "Gundam Base Tokyo" がオープンする予定だが
カワグチ的にもG-Base Tokyoに一枚噛んでいる訳で
Expoつくろう部屋でやってたようなことも時々やることになると思うのだけど
出来ればHow-To嫌いのカワグチがお伝えするのは
こういうことになるんではないかと思うのだね…。

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2017年3月31日 (金)

完成品像を思い描くということ

プラモデルを作る時に
どんなふうに作るか(完成形イメージ)というのを決めて自分などは作る訳ですが、
そうした段取りというか手順がわからないとおっしゃる方が案外いらっしゃる。
俺的には、わからないと言われることがわからなかったのだけれど、
よくよく考えたらスケールモデル経験のない方はそうなのかもしれないと理解した。

スケールモデルの場合、
塗装図を見て、或いは資料を紐解いて
最終的に完成させる姿を決めてから作り始める。

四号戦車ならどこで使われた車体にするのか決めないと
装備も変わるし塗装色が決められない。

戦艦大和なら竣工時にするか終焉時にするかを決めないと
武装・装備が変わってくる。

零戦なら艦上機にするのか陸上基地配備機にするのか決めないと
仕上げも変わってくる。

部隊マークや車体・機体番号も付随して予め決めることになる。

その他諸々パーツの選択も予め決めておく必要がある。

こうしたことは軍用モチーフに限ったことではなく
F1マシーンならいつのどこのサーキットを走った車体かを決めないと
スポンサーロゴなども変わってくる。

スケールモデル経験者はプラモを作るという行為の中に
完成形を想像するというのは無条件で組み込まれている(多分)。
のだけれど、ガンプラを普通に作る場合、必ずしもそうした工程は必要無い。

以前DHM誌でRGガンダムやMGゲルググを使って
時期によって仕上げのアプローチは変わるんだぜ的な記事を上げてもらったが
その前段となる完成像を思い描くという段取りをセットで訴えないと
ピンとこない人も多かったのかもしれぬ。

模型趣味の普及を生業とする身の上、
まだまだ枯れて黄昏る暇は無さそうである。

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2017年3月26日 (日)

SASUKE 20th

TBSのスポーツ・エンターテインメント番組「SASUKE」
今晩の放送で20周年を迎えるのだそうだ。
正直なところ、積極的に見るようになったのはここ数年で
それまでは番組の存在は知っていたけれど全く興味の対象外だった。

放送日には夜の放送に先駆け昼間に番宣番組が入るのだけれど
そこではSASUKEに人生をかけてしまった人たちのプロフィール、
SASUKEへの思いなどで番組が構成される。
そういう人達の姿を見ていると放送を見る際にも思い入れが加わる。
それまでの単にスゲェなぁ…という印象は
チャレンジャー個々への感情移入から一喜一憂する思い入れに変わる。

それまで全く関心の無かったものでも
中の人の思いやドラマを知ることで一転して興味・関心の対象に変わる。

これはどんなことにも共通するもので
自分が実名でブログやTwitter、Facebook、Instagram等のSNSをやってるのは
"中の人の発信"というスタンスを意識してのものという側面はある。

時々炎上とかアンチといったリスクを危惧してくれる人もいらっしゃる。
今迄も身をもって経験してきたこともあるし
ネットの怖さを知らない訳ではないが、様々なリスクを負っても
中の人の発信というスタンスを採る意義はあると思っている。

企業の公式サイトというのは
新しい情報を求める向きには有用なのだと思うが
往々にしてそれほど面白いというようなものではない。
公式であるがゆえに中の人が感じられないという例は少なくなく
それ故に読み込みたいと思える深みが感じられなかったりする。

情報という消費物は得た段階でその価値は基本的に無くなってしまう。
その情報をきっかけにもっと知りたいとか関連も知りたいといった
情緒面の欲求を喚起してもらう一助として
"中の人が見える、感じられる"というのは案外重要なのではないかと思う訳です。

特に俺らが扱っているのは
無ければ無くても人間が生きていくうえで不可欠なものでもない嗜好品な訳で
中の人がノレないものはお客様が対価を支払ってでも手にしたい…
と思ってもらえるモノにはならんと思う訳です。

中の人云々などというのはその効果の数値化などは出来ない訳で
会社のエライ人からすれば無駄に思えるモノかも知れないし
カワグチがSNSで垂れ流している言葉が必ずしも有用なモノだとは思ってないし
大半が無駄話と言われてしまうと否定はできないのだけれど
そもそも数値化など出来ないお客様のマインドというようなものを相手にしている訳で
今もこうしてブログを更新できているのは
ある意味健全な状況なのではないかと思う訳です。

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2017年3月 7日 (火)

フレームの中のリアル

昨晩NTV系でオンエアされた「世界に誇る50人の日本人 成功の遺伝史」という番組の中で
映画「ブラックレイン」に出演された國村隼さんが巨匠リドリー・スコットからの演技指導の話をされていて
その時に出てきた「フレームの中のリアル」という言葉が印象に残った。

抗争シーンで拳銃を扱う際に撃った後、顔のそばに銃を引き寄せるようにとのことで
演者としては非常に不自然さを感じるものだったそうだが、
リドリー・スコットは「君にとっては不自然でやりにくいかもしれないが、
カメラのフレームの中ではそれがリアルに見えるんだ。」
的なことを言ったらしく國村さんは劇中で銃を扱う時に意識して従ったらしい。

多分、観客の視点を縛らない舞台劇であれば
普通に振舞うことでリアルを見せることが出来るのだろう(誇張はあったとしても)。
TVや映画のような見る人の視点を意図的に向けさせるものであれば
そのフレームの中で感じられるリアルというのはよりリアルを感じさせるための演出が加わってくる。

演者として不自然な演技をフレームの中ではよりリアルなものとして印象付けさせる演出。
模型も同じじゃん…と、その時思った。

自分などはリアルに見せる、感じさせるための記号というフレーズはよく使うが、
厳密に考証していくとおかしいと思われることでも、それがあるゆえにリアルに感じる、
例えば関節などにディテールとして入れられる油圧シリンダー風のもの。
未来の金属、塗料、仕上げがどのようになってるかわからないけれど
塗膜の剥がれや錆的な表現を加えることで長時間運用されている機体のリアルを表現出来る。

ディオラマなどもそう。
ブラックボックスのような視線を限定する様式などはその最たるものだが
通常のディオラマも同様で、
「フレームの中のリアル」を意識することで見る人の印象は大きく変わってくる。
慣れないうちは平板な地形の上にMSをレイアウトするくらいでも満足出来る。
やがてディオラマの広さと役者であるMSの大きさを考え適正サイズで構成するようになる。
平板な地形から建物や地形の変化で高低差をつけるようになる。
置かれるMSの状況を踏まえ演技をつけさせる。
フレームの中の世界をよりリアルにするために大道具、小道具などを配するようになる。
全ての作業がディレクターとしての向き合い方になってくる。
更に見る人に作品を通じて表現したいことが全て伝えられるよう構成するようになる。
見る人(観客)を意識することで演出方針は定まり、
何をすべきか、何が足りないのかが感覚的に理解できるようになる。

SNSなどで画像をUPする、コンテストに出品する等
他人に自分の作品を見せることを前提に製作する場合、
そうしたことを意識するしないでは与える印象は大きく変わってくる。

フレームの中のリアル、リアルという記号の付与、
モデラーとしてスキルを高め、技法を会得するのに加え、
自らの作品に演出を加えるというのもスゲェ作品を生み出すチカラになるのではないかと思う。

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