2016年12月 3日 (土)

GBWCで思うこと

GBWCマレーシア代表選を以て
今年の各エリア代表が全て出そろうことになる。

本来は12/18の世界決勝を終えた後に記そうと思ったのだけれど
忘れてしまいそうなのでマレーシア代表を内定してきたところで
書いておきたいと思う。

GBWCの取材でよく聞かれるのが
「国によって作品に違いはありますか?」という質問。

ガンダムというコンテンツに対する認知・理解度は
国内外でそれほど変わらない、
というのが"模型の国"という限られた世界での現実。


模型製作スキルや使っている道具やマテリアルに関しても

ネットの普及で基本的に大きな差は無くなっている。

市場で売買されているガンプラに関しては関税もあり国内価格よりも割高で
模型趣味な人たちはある程度の収入があり比較的裕福な層の嗜みという現実はある。
彼らはSNSを使い、通販サイトを使うことで
必要な情報、知識、モノを手にする術を持っている。

少なくともガンプラを製作する環境に於いては
エリア差は平準化されつつあると言えるかもしれない。

では、彼らが作る作品に違いはあるのか、
端的に言えば「ある」。

指向的に顕著になるのが情景作品で

様々なシチュエーションを作る時に彼らが生まれ育ってきた環境というのは
潜在的にかなり影響してくる。

わかりやすい例を挙げるならば、
赤道に近い国々のコンテストで雪景色の情景作品を見ることは稀で
効果的に雪の表現を用いた作品は日本、韓国、北京あたりで見られるくらい。

もちろん雪を知らない訳ではないだろうが、

日常との関りが薄ければ表現の選択肢には上がって来にくい。
ビジュアル的に認識していても寒さという感覚は体感無しには表現しにくい。
防寒という表現は寒い所ではどうなるか、を体感し理解して初めて思い至る。

逆に密林の情景での植生や緑の濃さなどは彼らの得手と言ってよかろう。

海の碧さも日本海と太平洋では感覚差がある訳で、
それが沖縄、フィリピン、インドネシア、タイ等々
エリアが異なれば海に対するイメージも違って当たり前。

各国各エリアで目にする"街の色合い"というのがそもそも違う訳で

俺ら彼らはその中で日常を過ごしている。
色の好み、色彩表現にしてもそれは変わってきて当たり前。

グローバル云々が言われるようになって久しい。

写真一枚撮って「ね、ここがちがうでしょ」などとは言えない微妙な話だけれど
そういう微妙な感覚があるということを認識・理解しとかないと
独善的で独りよがりなグローバル認識に陥ってしまうような気がする。

少なくとも各国各エリアでガンプラ作品に接するにあたり

そうした認識は持ったうえで向き合っているつもりではいる。

宇宙空間などという自分には未知の世界を表現する時、

様々な情報を集め想像・妄想し表現するのだけれど
既知の世界を表現する場合でもそうした段取りは必要だと俺は思う。

認識を共有できなければ他人に意図を伝えることは困難な訳で

あざといかもしれないけれど
認識の共有を促すための"記号"は使った方が良い。


コンテストや展示会のような

他人に見せることを前提とした作品を作るのであれば特に。

だからと言って、GBWCの審査などをやっていて

これは〇〇であるべき…とか、△△でなければならない…
などと断定的に言うつもりもないし、
ガンプラを使い自由に表現していただくのに制限は無いのだけれど
他人に意図を共有させ得なければ共感は生まれてきにくい訳です。

GBWCは言うまでもなくガンプラの作品コンテストな訳で、
個々の作品の主題はガンプラにあるべき。

周辺のディテールや見せ方へのウェイトがガンプラよりも前に出てくると

主題たるべきものがシフトしてしまう訳で、
見せたいものは何ですか?ということになる。

俺世界観の作品、アートに類するような作品というのは多々目にする。

様々な模型歴・経験の末に辿り着いた表現の一形態として
眼を見張る作品というのは素直にスゲェと思うのだけれど、
近年その特異的な外観のみをトレースした作品もよく目にする。

傾向と対策という言葉はよく用いられるが、

安易な対策は劣化コピーにしかならない場合も少なくない。
起点を遥かに凌駕するものでなければ二番煎じの領域を超えられない訳です。
既にそこに新奇性は無い訳ですから。

近年例外も多々ある中で、基本的にガンプラは

巨大機動兵器であるロボをスケールダウンしたモデルキットである
という原点を顧みるタイミングに来ているのかもしれんなぁ…
などと漠然と思ったりする訳です。

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2016年11月10日 (木)

だから俺は"勉強"とか"修行"とかは嫌いなの。

情報の発信というのは難しいもので
発信した情報が100%相手に伝わるということは稀だと思う。
受信者あっての情報の伝達なのだから
受信者次第で一次情報すら曲がって伝わることも少なくない。

まして、Twitterのように文字数に限りのあるメディアなどでは
誤解、曲解による誤伝達が生じやすい。

その辺は判ったうえでSNSツールを使ってはいるのだが
時々真逆の意味に取られることがある。

卑近なところでは、
「プラモテクを身に付けるならガンプラだけじゃなくて、 いろんなプラモを作った方が良い」
と、カワグチ名人は言っていたらしい。

どうやら断片的なログが再構成される過程で真逆な解釈が生じているらしい。

多少本意が曲がるくらいなら仕方がないとも思うのだけれど
さすがに真逆は…ねぇ。

ということで、以下にスキルを上げるに関してのカワグチ的考察など。


「ガンプラだけじゃなくて、スケールも作った方がいいぞ…」
というのはそれこそ昔から折々に耳にする。

そもそもが趣味なのだから、興味があるから買う、
関心があるから作るのであって、
興味・関心のないモノに対価を払い労力を費やすような奇特な人は
俺的にはいないと思っている。

では、「だけじゃなくて…」とおっしゃる方々は皆雑食モデラーなの?
戦車も車も飛行機も艦船も城もロボも作ってるの?
甚だ怪しいと思うのは穿ち過ぎだろうか。

自分などは趣味の世界での"勉強"とか"修行"なんてものは大嫌いだし
しなくてもいい苦労を金を出して買ってくる必要性は全く感じない。
興味のないモノを"勉強"だから作るというような熱意も持ち合わせていない。


好きだから戦車も航空機も艦船も城もロボも作る。
モチーフによって作り方や仕上げ方も異なるから
結果的に知識・経験の引き出しも増えて、
それらが相互作用的にいろんなモノを作る時に役立っているのは否定しない。

じゃぁ、ガンプラしか作らないです…という人は
どうすれば引き出しが増えるのか。

処方箋のような便利なものはないが、自分などが思う一例として
展示会や雑誌、ネット等で様々な作品を目にすることが出来る昨今、
気になる作品があれば、その作品がどうやって作られているのかを考えてみる。
作者さんに聞けば教えてくれるだろうが、そこは敢えて聞かずに考える。

自分がこの作品をトレースするとしたらどうやって作るだろう?
何でこういう風に作ったんだろう?
どんな道具や材料を使うんだろう?
そういった諸々を自分がやるならこういう風にやるだろうとシミュレートしてみる。
出来れば実際にやってみる。
最後に作者さんに聞いて答え合わせすればいい。

自分が想像したものと同じであれば
その作品と同じベクトルの作品を作れるだけの引き出しは持っていることになる。
自分が想像したものと異なっていれば
自分の引き出しに加え新しい引き出しを手にする可能性が開ける。

最初っから聞いてしまってはそれ以上の想像の飛躍は無い。
トレースは出来るかもしれないけどそれ以上ではない。

"素組み"の先にどういう風に一歩踏み出せばいいのか分からないという人は多かろう。
自分がどういうモノを作りたいのか分からないという人もあろう。

だったら最初はいろんな作品を見て「カッケェ!」と思う作品をトレースしてみる。
いろんな作品をトレースして実際に作っていれば当然スキルは上がる。

そういうのは勉強でもないし修行でもない純粋な模型的好奇心だと思う。

<追記>
興味・関心があればやってみりゃいい訳です。
ガルパンきっかけでも艦これきっかけでもTV、映画、きっかけは何でも良いのです。

自分が思い描く作品に仕上がればそれも良し、
上に書いたことは他モチーフに触れる時も同じ気分な訳です。
さすがにゼロスタートということなら素直に調べるなり聞くなりすることを薦めますが。

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2016年10月12日 (水)

劇団唐ゼミ☆ 第26回公演 【腰巻お仙 振袖火事の巻】

1年ほど前、平素より知己を戴いている方からのご案内を戴き、
新宿中央公園で上演された劇団唐ゼミ☆の「君の罠」を拝見した。

そして今、新宿中央公園に再び青テントが設けられ
1969年に唐十郎氏の紅テント"状況劇場"により上演された
腰巻お仙  振袖火事の巻」が約半世紀を経て上演されている。

テントという日常とは乖離した空間に様々に凝らされた仕掛け、
指呼の間でエネルギッシュに演じられる不条理劇。

1969年と言えば自分などはまだ8歳、
九州の片隅で昭和ど真ん中に生きていた時代。
そんな昭和の空気を色濃く感じながらも
青テントの外は平成の御代という不思議な感覚を覚える。

「君の罠」が演者さんたちの熱演によりなる
たたみかけるような言葉とスピーディーな展開に圧倒されたのに対し
本作では"狂気"が徐々に演者さんたちの間に感染していくような凄みを感じた。

カオスに彩られながらも舞台はヒロインと主人公(?)に収斂していき
クライマックスの大仕掛けとともに幕を閉じる。
その瞬間、語彙の無い自分には「スゲェ…」という言葉しか思い浮かばないが
そこには或る種のカタルシスがある。

そして非日常から現実に強引に引き戻される。

折しも「君の名は。」で描かれた透明感溢れる新宿の描写、
本作で描かれた相反するように思える狂気と闇を孕んだ新宿、
どちらが正しいという訳でもなく、どちらもが新宿の顔なのだろう。
そして新宿だからこそ、この芝居の舞台足り得るのかもしれない。

そして何よりアップデートはされているのだろうが
このような題材、表現が1969年に描かれていたことに驚きを禁じ得ない。

…などと、こんなタイミングでテキストを上げている訳だが
公演は10/12を以て楽となる。

残すところあと1ステージ。
我らが鳳恵弥さんも出演されているのだが
普段の役とは明らかに異なる佇まいは
必ずしもメイクのチカラだけによるものでは無かろう。

今宵、新宿に足を向ける時間があるようなら
中央公園の水の広場の青テントを覗いてみてはいかがだろう。

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2016年6月20日 (月)

【穴を埋める】

改造したり、補修したり、といった作業の中で「穴を埋める」という工程が必要になることがある。
丸穴で2mm、3mmといった規格的にプラ棒などの素材があるようなものであれば
穴にプラ棒を刺し込み接着、硬化後にカット、整形するときれいに仕上がる。

規格外の穴の場合、
例えば今回のHGリバイブガンダムの腕にあるシールド取り付け穴のような
大きな八角穴を埋めたいと思った場合…さぁ、どうしよう。
20160620a
パテを用いて穴を埋めることになるのだが、その前段階の下ごしらえとして
フレームに干渉しないのを確認しつつ、
パーツ裏から薄いプラバンなどを接着して穴をふさぐ。

20160620b
パーツを表に返すと裏から接着したプラバンが底となりバスタブ状の窪みとなる訳で
そこにパテを詰める訳です。

今回使用したのは速乾性から作業が比較駅手早く行える
クレオスの 「
Mr.SSP(瞬間接着パテ) 」を使っている。

液状の接着液とパウダーを混ぜて使用するのだが、
液剤とパウダーの割合を変えることで硬化後の切削性が変わってくるので
そのあたりは実際にお試しを行ったうえで本番使用することが望ましい。

カワグチ的にはパウダーをやや少なめにして流動性が高い状態で使用することが多い。
この場合、硬化後は固めに仕上がるので後に触れるが整形には注意を要する。
逆にパウダーの割合を高めると流動性が低くなるので盛り作業には向いている。
切削性も高いが気泡が抜けず整形時にスが多く残り易くなる。
このあたりは用途に合わせて使い分けると良い。

もちろん、SSPではなくエポキシパテやポリパテで埋めても良いのだけれど
SSPの場合瞬間接着剤のような接着力があるので
ポリパテなどでありがちな整形時にポロっと取れるようなことが無いので安心ではある。

この時に模型用のチューブ入りのプラパテを使用するのはお薦めしない。
プラパテは含まれる溶剤が気化して硬化していくので硬化後にヒケが生じやすい。
厚く盛ると表面だけ乾いて中がいつまで経っても硬化しないという状況に陥り易い。
それでも…という場合はパテを薄く塗り乾かしを繰り返すことで盛りは可能だが
圧倒的な手間暇に心が折れることも容易に想像できる。

20160620c
硬化したらヤスリで整形する訳だが、最初はゴリゴリ系のヤスリで
パーツ面から盛り上がっている部分を慎重に削る。
硬化後のパテはスチロールより硬度が高いのは瞬着、ポリパテ、エポパテ等と同様で
パーツと一緒にゴリゴリ削ると樹脂の方が削れてしまい平滑面が出ないこともある。

あくまでも余分な盛りを削り去るくらいの気分で
パーツ表面にヤスリ傷をなるべくつけないよう意識しておくと後の整形も楽。

20160620d
盛り部分を削り取った後、紙やすりで整形するが平滑面を均す際に
カワグチ的にはサテライトツールの
タイラーを多用している。
もちろん普通の紙やすりでも十分でござるよ。

段階的に番手を上げて整形していくが、流動性を保った割合でも整形した表面にスが見られる。
右画像は白だと表面の状態が判り難いのでスミ入れ用塗料を流して視認性を上げている。
この後にプラパテ、或いは溶きパテを上塗りする。

20160620e
今回はSSP面にピンポイントでプラパテを薄く塗り乾燥後に再度整形している。

20160620f
最終的な整形が終了した後、再度確認のためスミ入れ用塗料で表面の状態を確認する。
今回は本来オプションを着脱するために設けられた穴を塞いでいる…
というデフォルトではない状態を表現するということで
変形八角形の隅に0.3mmドリル刃で穴を設け、
後からパネルを付け止めてあるんだよ感を加えている。
このあたりの処理は「記号」のようなもので、リアル感の表現というよりは
嘘でもパッと見た時に連想させるための演出で付加したディテールではある。

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2016年6月17日 (金)

【シンメトリーを出すために】

ディテールを追加加工する際に気を付けておきたいのは
シンメトリー
(左右相称)がとれているかどうかという点。

細かいところや複数個所にディテールを入れる場合、
時間短縮的な意図もあり目測で入れることも多いのだが
シンメトリーが取れていないと精度に難ありという風に見えてしまう。

特に最初に目が向く胸から頭部のバストショットで
ディテールのズレなどがあると必要以上に目立ち
コンテストなどではマイナス要因となるケースも多々ある。

位置決めが出来ればズレも抑えられる訳で、
その方法も実測&マークしたり、
ディバイダーで同寸を取ったりと様々な方法がある。

今回は78ガンダムのスネに80年代風スジモールドを入れる訳だが
ここではマスキングテープでガイドを作り位置決めするという
先のスジ彫り追加と似たような手法。

パーツの基準となる線から〇ミリの位置に…という場合には
〇ミリのマスキングテープの細切りを切り出し貼る、
次にディテールを施す幅に細切りしたテープを貼り、
終点となる位置にもマスキングテープを貼る。
20160617aa
位置決めの傷をつける際に刃傷をつけるため
施す幅のテープだけを剥がしデザインナイフで軽く傷をつける。

20160617b全てのテープをはがすとスジモールドの範囲を位置決めできる。
この後スケールやサイズに合わせてデザインナイフで深掘りするなり
目立てヤスリ、エッチングソーなどでモールドを刻むなりして
必要なディテールをパーツに付けていく。
20160617c 多少のブレは申し訳ないが、基準線となる裾から3mmのところで
1.5mm幅の中で3本のスジモールドを入れた訳だが、
左右インアウトで計4カ所を目測で入れるのは容易ではない。

多少手間がかかるが目測でズレが生じて埋めて掘り直すリスクを考えると
テープで位置決めをして作業した方が結果的には作業効率は良いかもしれない。

もちろんゲージとなるテープの切り出し精度が甘くて歪んでたりすると
残念な結果になることは十分にあり得るが
最近はグリッドの入っているマスキングシートも店頭で見かけるので
作業自体の難易度はそれほど高くは無いと思う訳ですよ。

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2016年6月10日 (金)

劇団クロックガールズ 第13回本公演【コメディカルナイト】

普段そんなにドラマなどを見ている訳ではないのだけれど
医療ドラマと法廷サスペンスは俺的にはかなり視聴頻度が高かったりする。

今回採り上げさせていただくのは医療ドラマの一編
劇団クロックガールズの「コメディカルナイト

"あらすじ"によれば
 「倒産の危機に瀕した個人病院。
 やる気も知識も腕もない3代目院長のもとには、これまた
 やる気のないコメディカルスタッフ(医療従事者)しか残っていなかった。
 そんなポンコツ病院の夜間救急外来で、ある夜、重大事件が発生!」

とのこと。

芝居冒頭に研修医クンが登場してくる。
この研修医クンが軸になって先輩・同僚・患者さんに翻弄されながら
お話は進んでいくんだろうなぁ…などと想像しながら観はじめる。

すると舞台には次々とコメディカルスタッフが現れ、
次々とトラブルに見舞われた外来が訪れる。

少なくない人数の登場人物それぞれ個性が強く
個々にエピソードを背負っている訳で
トラブル含みのお話はどんどん広がっていくのだけれど
テンポよく繰り広げられるドラマは散漫になることも無く
ドラマが進展していく中で様々なトラブルも消化されていく。

張られた伏線が未回収で終わるとそれは観る者にとっては消化不良感が残る。
逆に回収のされ様がきれいに腹落ちするとそれだけでも快感だったりする。
そこで発せられる台詞ひとつが冗長な解説に勝る人物像を紐解いてもくれる。
そうして感じられるキャラクターはみな愛おしい。

様々なトラブルを解消するために関わる人たち、
費やされる労力・時間はその程度により異なるが
それもメリハリが効いていて心地よい。
中でも最大級のトラブルにどうオチを付けてくれるのか…
という期待もそこから生まれてくる。

観る人だれもが身に覚えのある"夜のテンションの昂り"の中での混乱、
最終段階での場面転換は時間の経過だけではなく、
朝を迎え落ち着きを取り戻した心理から
平常を取り戻していく状況に一変させてくれる。

夜中と早朝のコントラストは
置かれた状況に変わりはなくても、様々なトラブルに見舞われても、
そこがそれぞれの人物にとっての唯一の居場所であることを感じさせてくれる。
展開の美しさとでも言うのかな…
ある種の様式美のようなものに触れたような気さえする。

観終わったときに感じた気持ち良さはそんなところにあるのかもしれない。
などというネタばれを何とか回避しようとした素人評論は…
まぁ何の参考にもなりませんが、
実に面白いお芝居ではありましたよ。

詳細は劇団クロックガールズ公式サイトでご覧くださいませ。
日曜まで上演中ですのでご興味のある方は是非。

チケットお申し込みの際には
備考欄にキャスト名「鳳 恵弥」さんということでヨロシク!

劇団クロックガールズ公式サイト

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2016年6月 7日 (火)

Mr.イージーニッパー

静岡ホビーショーでGSIクレオスより発表されたニューツール、
初心者向けゲートカットツールということで7月に発売が予定されている

Mr.イージーニッパー

20160607f
国内外のイベントで限定品を含む物販コーナーで小さな子がMGなどを買ってもらって
嬉しそうに帰っていく光景をよく目にする。

父親が模型を嗜んでいれば家に工具などもあるだろうが
必ずしもそんな親ばかりではないとは思う。

家に帰りついてイベントのテンション冷めやらぬ中で「さぁ!つくろう!」と思ったとき
ニッパーが無ければスタートの段階で壁に当たってしまう。

せっかく興味を持ってくれたのに残念過ぎるよねぇ…
イベント物販の時に一緒に売れる安価なゲートカットツールって無いもんかねぇ…。
と、クレオスの中の人と話をしていて、彼が見つけてきてくれたのが
"巻き爪"も切れるという爪切り。

爪切りというと同年代くらいのモデラー諸氏には
プラモを作り始めた頃に家の爪切りでゲートを切って
親からド叱られたという記憶をお持ちの方も少なくなかろう。

プラモ専用に爪切りを1本確保した人もいたかもしれない。
ただ、通常の爪切りだと刃面が凹形になっているので
上手くゲートカットできなかったという記憶もお持ちかもしれない。

が、サンプルで見せてくれた巻き爪も切れます爪切りの刃というのが
いい感じにゲートに届いてくれてパーツを傷つけること無くゲートカット出来た。

大元のメーカーの職人さんが模型に理解のある方だったらしく
クレオスさんとの間で検討が重ねられ、静岡ホビーショーで発表できる運びとなったとのこと。

で、最終サンプルを戴いたので使ってみる訳です。

20160607g

普段から爪をニッパーで切っている俺的には
爪切りを扱う感覚も久しく、持った感触に慣れるまで少し時間を要したが
普段から爪切りを使ってらっしゃる方は何の抵抗もなく扱えるはず。

上左画像のようにランナー径も咥え込めるのでゲート部分をピンポイントで狙える。
そして一応2度切りでカットしたのが右画像。

初心者向けでしょ…と侮るなかれ、
ベテラン諸氏におかれてもセカンドニッパーとして十分使えると思うのよ。
持ち運び便利で、なにしろ安価だしね。

機能的にはちょぴっとバラして左利き用に組み替えることもできるそうな。

さぁ、夏休みはプラモ作ろうぜ!!

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【ちょぴっとスジ彫りを追加してみましょうか】

今回のリアルタイプ風ガンダムのデカールでは色補助的に用いるものがある。
肩や腕、腰アーマー、ふくらはぎなど、本来ベタ塗りするところを
パネルで色替えをしている感じで表現しているのだが、
肩などは明確なパネルラインのモールドは無い。

20160607
色補助的に貼る部分は最終的には塗装で塗り分けるつもりだが
それでもパネルラインは欲しい。

欲しければ掘る…ということで、今回スジ彫りを加えてみる。
タガネを使ってもいいし、ニードルを使ってもいい。
チゼルでもPカッターでもいいのだけれど
今回は手軽なツールでやってみる…つか、カッターなんですが。

20160607a

スジ彫りを引くラインの始点と終点にケガキ針でアタリを付ける。
今回限りなくフリーハンドで入れているが、
こだわる人は実測してやると満足度は高まる(はず)。

アタリを付けたら、カッティングマット上にマスキングテープを5枚ほど重ね貼りし圧着する。
直線が歪まないよう定規を使い細い帯状のテープを切り出す。

このテープがカッターでラインを入れる時のガイドになる。

20160607b

パーツを固定する時に両面テープでしっかりパーツを固定すると
カッターの刃を滑らしたりといったトラブルを回避できる。
カットラインを入れる時は最初は軽くアタリを引き、その後切り深めていく。

20160607c

始点と終点にアタリを印しておけば、カッターでラインを引くときに力を入れ過ぎない限り
終点のアタリで刃が止まる。
この辺の感触はプラバンなどでお試ししてみると実感できると思う訳ですよ。

平面に対してスジ彫りを入れるのは比較的楽なのだが、
曲面にスジ彫りを入れる時はどうするか、
マスキングテープガイドがここでも役立つ訳です。

20160607d

テープ幅を細くカットしておくと、曲面に対して結構追従してくれるので
貼り付けの段階で歪みが無いよう丁寧に貼り付け、
平面の時と同様にカッターでラインを引いていく。

20160607e
ダムへのスジ彫りは比較的短いストロークだったので
マットにしっかり固定してカッターの刃を入れたが、
カワグチ的にはストロークが長い場合や曲面が強いものの場合は
持ち手でしっかりパーツをホールドし、利き手のカッターは動かさずに
持ち手のスナップでパーツを動かし(回し)ながらラインを入れるようにしている。

これは、利き手を手前に引いてくるときに軌跡がブレるのを避けるためで
この辺りは完全に個人の癖の領域と言える。

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2016年6月 6日 (月)

【お詫びと訂正】

本ブログ6月1日付記事
【ディテールアップを考える時に知っておくとちょぴっといいかもしれないこと】
に於きまして、誤表記がありましたことをお詫び申し上げますとともに
該当記事の訂正を行いましたことをご報告させていただきます。

金型の構成に関しまして
金型が開く際に動くのはキャビ側と記しておりましたが
正しくはコア側が開く…ということで、
20160606このような構成図が正しいものとなります。

該当記事の訂正箇所は下記2点となり、
現在は訂正済み記事にて掲出いたしております。
20160606b
該当記事をご覧になった方々には深くお詫び申し上げます。

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2016年6月 3日 (金)

【80年代風ディテール刻み中】

今日ははっきり言ってあんまり進展は無いのでござる。

先日の胸側面へのディテール追加に合わせ
比較的プレーンなリバイブガンダム外装表面に地味加工を追加している状態。

20160603
今日明日はだいたいこんな作業をしながら
日曜には塗装に入りたいと思っている。

今回0.3mmドリル刃を多用しているが、1/144クラスだと0.5mmではデカ過ぎる。
数字だけ見るとたかだか0.2mm差じゃん…と思ってしまうのだが
0.3mm対0.5mm、倍近い直径差があるのだからそりゃぁデカイですわ。

ということで、今回は劇的な進行をお見せできないのが申し訳ナス…。

プラモ製作作業というのはそういうもの…とご理解いただければありがたいス。

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